昨日、出かけるのに何気なく星野道夫さんの
「旅をする木」を鞄に入れて家を出ました。
電車の中で、ふと開いたページに目を落とすと
こんなことが書いてありました。
『いつか、ある人にこんなことを聞かれたことが
あるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくる
ような夕陽を一人で見ていたとするだろう。
もし愛する人がいたら、その美しさやその時の
気持をどんなふうに伝えるかって?
「写真を撮るか、もし絵がうまかったら
キャンパスに描いて見せるか、いややっぱり
言葉で伝えたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。
自分が変わってゆくことだって…
その夕陽を見て、感動して、自分が変わって
ゆくことだと思うって」』
この文章が静かに私の心に降りて来て
今も消えません。
私自身が、自分が変わっていく気配を感じて
いるからかもしれません。
26日の日曜日に、セブ島の語学留学から帰国した
田口ランディさんと久し振りにお会いしました。
短い言葉しか交わしてなかったのに、夜の
懇親会で「直さんが一番変わった!」と言って
パチパチ手を叩いてくれるのです。
私は「え~何が変わったの?」とビックリ
したのですが、ランディさんは満面の笑顔で
私を見ているのです。
そう、ランディさんが言うように、私の中で
小さいけれど確かな心の変化がありました。
そんな変化を感じとってくれたのです。
嬉しいな~と思いました。
歳をとると、もう自分は変わらないって
決めつけてしまっている人はいますが
それは、余りにも勿体無いことです。
初女さんは、人間は最後の一呼吸まで成長出来る
と、言われていました。
教育者だった林竹二先生は「学んだことの
唯一の証しは変わることだ」と言われてました。
人間、いくつになっても変われるものなんですね
そして、自らの気づきでしか変われないのも
人間なんですね。