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~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

石牟礼道子さんと佐藤初女さん

2018-05-21 21:04:40 | 日記

ふと、石牟礼道子さんと初女さんが出会っていたら

どんなに心が通われただろうと、思ってしまい

ました。

水俣川のほとりに住む主婦(石牟礼道子さん)が

水俣病の実態を知らせる「苦海浄土」を書いたのは

熊本・水俣で昔から、ひと様の苦しみを我がことの

ように受けとめてしまう人たちがいて、

『もだえ神さま』と呼ばれていたそうです。

そんな「もだえ神さま」の気持ちにかられて

石牟礼さんが「苦海浄土」を書かれたそうです。

初女さんも主婦で自宅で染色を教えながら、

悩み苦しむ人に自宅を開放して、お話を聴き

寄り添われていた方です。

石牟礼さんもお料理が大好きで、

病状(パーキンソン病)が進んで火が使えなく

なっても、炊飯器で作った手料理を振舞って

いたそうです。

そして、亡くなる2日前の夕方、うわごとで

「赤みそ」と呟かれたそうです。

初女さんも臥してからも想いの中で料理を

作られていたようです。

お二人とも、人々の苦しみ悲しみに寄り添い

手料理で「いのち」のもとを支えられた方です。

初女さんのおむすびを石牟礼さんが食べたら、

きっと魂に響いたと思います。

石牟礼さんの「無塩(ぶえん)ずし」を食べたら

初女さんは、食の深さを感じ分かち合ったかも

しれません。

何て素敵な女性が、同時代を生きていたのでしょう

今、お二人のことを思い浮かべるだけで、

豊かな時が、私を包んでくれます。

石牟礼道子さん

佐藤初女さん

こうしてお名前を呼ぶだけで、心が澄んでくる

気がします。

有難うございます。





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