~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

土のない生活

2018-05-07 22:03:32 | 日記

ふと、土がない!という思いが私を包んだのです。

私は、職場まで歩きか自転車で行くのですが、

土を踏んでないのです。

細いわき道に入っても、コンクリートで舗装されて

いて、雨の日のぬかるみを歩かずにすむのですが、

土の上を歩くということがなくなっているのです。

これって、実に不自然なことですよね。

樹々も植物も動物も、地上に生きる生きものは

皆、大地からのエネルギーを頂いているのに

人間は、その大地をコンクリートで覆って

快適な生活を求めてしまいました。

いつの間にか、それが当たり前となり疑問すら

感じなくなっていたのです。

いつも同じコンクリートと違い、季節によっても

天気によっても変わってくる土

匂いも違ってくる…

大地という言葉が好きで、子どもの名前も

大地にしたのに、土のことをすっかり忘れて

生活してました。

生きものとして大事な感覚を失ってしまったので

しょうか…

でも、私の足は森のイスキアの中を歩いた

あの土の感触を覚えているのです。

初女さんが、亡くなる直前に

「畑をのこして欲しい」と、言われたと

聞いた時、私は「畑?、どうして畑なの?」と

思いました。

もしかしたら、私たちが大地を忘れているから

なのでしょうか…

初女さんの言葉の答えを見つけていくのは

私たち自身なのですね。

土を踏まずに生活している不自然さに気づき

ぎょっとしている私です。

森のイスキアの春の土は、柔らかかったな~

 『時々、遠くを見ること。

  それは現実の中で悠久なるものとの

  出会いを与えてくれる。

             星野 道夫』






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