~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「始平公造像記」~人間って素晴らしい

2018-01-08 10:46:17 | 日記

今日は、早朝から「書」の稽古を始めました。

朝が一番エネルギーがあるように思えるので…

鎌田實先生も帯津先生も、朝早く起きて色々

なさると聞いています。

今、中国の北魏の時代の「始平公造像記」の臨書

をやっています。

「書」を習い始めた最初が、この造像でした。

「一」が書けなくて、気がついたら一年間

ひたすら「一」を書いていました。

そして、今再び書いているのですが、全く

書けないのです。

「造像」という富士山に、ありんこの私が挑んで

いるようです。

今は塔婆もコンピューターを使って

書いているお寺もあるそうです。

人口知能に負けない能力を伸ばそうという塾が

流行り出していると新聞に書いてありました。

どんなに人工知能が進歩をとげても

造像の持つ、きっぱりとした力強いエネルギーが

観る者の心に、ガツンと響いてくる

こういう字は書けないだろうと思うのです。

字から、その民族の歴史さえ感じられるのですから…

書いても、書いても「造像」は私を跳ねのけて

しまいます。

また一年間「一」を「十」を書くのかな…

どんなに書けなくても「造像」は私の心を

離しません。

やっぱり、人間って素晴らしいです!

    『始平公造像記』

  


コメント
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