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~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

染色家・志村ふくみの言葉

2014-07-07 23:27:23 | 日記
私の大好きな番組、日曜美術館で染色家の志村ふくみさんを

取り上げていました。

映像に映った志村さんは、89歳という年齢を全く感じさせない

静かなエネルギーを放っていました。

志村さん、お元気だったんだと、嬉しくなりました。

昔、志村さんの本を読んだ時は、気がつかなかったのですが、

今回の番組で、改めて志村さんの言葉に出会ってみると、実に

初女先生と同じことを言われているのが分かりました。

植物を使って糸を染める志村さんも、「いのちの移し替え」を

語っていました。

植物は自分のいのちを出しきって糸を染める。そして、

その植物のいのちが新しく生まれ変わって糸に生きていく。

初女先生の「食はいのち・いのちの移し替え」と同じです。

私たちが、生きているということは沢山のいのちに支えられて

いるってことなんですね。

『人間の我欲とか色々な物が一切なく、ものを

利用して自分たちの生活を楽にしようとするのが、一切なく

黙々と従っている植物とか動物のほうが、魂の位が高い

ということに、私たちは目覚めないといけない』と、言う

志村さんの言葉が心に響いてきました。

「古代は草木で染めることを「祈りの染め」と言ったそうです。

それは、薬草で染めて身にまとうことで病気とか疫病から

身を守るということで、祈りながら染めていたそうです。

祈りは最高の科学だと、書いてあります。そういうことを

忘れて植物染料を扱ってはいけない」という志村さんの言葉に

いのちに対する姿勢を感ぜずにはいられませんでした。

志村ふくみの本を、今再び読んでみようと思いました。





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