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~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

姜尚中さんの息子さん

2013-05-25 20:51:19 | 日記
姜さんの息子さんが自死して4年になるそうです。

姜さんが、やっと息子の死が受けとめられるようになったと、

息子さんのことを語り始めています。

姜さんでも、突然の子供の死を受けとめるのに、それだけの時間が

かかったんですね。

心を病んでいた息子さんは多量の薬を飲んでいたそうで、姜さんも

息子の薬を飲んでみようと思ったけれど、出来なかったと

言ってました。

息子さんが遺した最後の言葉が「生きとし生けるもの末永く元気で」

だったそうです。

姜さんは、きっとこの言葉を受けとめるのにも時間がかかったと

思います。

息子さんは、死にたくて死んだのではない、生きているのが

しんどくて、辛くて死を選んでしまったのでは…

この言葉を遺された親は、どんなにきつかったでしょう…

でも、姜さんは「生きて生きて生き抜いて、息子と再会した時

遺した言葉通り生きたと言いたい」と語ってました。

私も、息子に会った時に「母さん、すごく悲しかったけれど

頑張って生きて来たから」と言いたいと思い、悲しみを

乗り越えようとしていた時があります。

「亡くなった人と向き合うことによって、そこから前向きな

力をもらう」「死は生に力を与えるもの」という姜さんの言葉に

これは体験した者でなければ、出て来ない言葉であり、真実だと

思いました。

ノンフィクション作家と言われた柳田邦夫さんが、息子さんの

死により作品が大きく変わったように、姜尚中さんはもう

政治学者の道ではなく、まった別の道を息子さんと共に

歩きだしたのだと思いました。

深い悲しみを知っている人が、語る人生の深さ…

姜さん、息子さんから力をもらった貴方の言葉に、今度は

私達が力をもらうことでしょう







コメント (2)
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