~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

息子の歌

2010-06-13 23:58:45 | 日記
息子は、路上ライブをしたいという夢を持っています。
でも、歌に自信のない彼は路上ではなく、お山ライブをしています。
その度に、中学の同級生がお山に来てくれるのです。
そして、息子の歌を聴いたら息子の作った評価票に細かく記入して
くれるのです。
友達とは本当に有難いものです。わざわざお山まで来てくれ、
あの子の歌を聴いてくれるのですから。
今日は、お山に来てもらうのはさすがに悪いと思ったようで、
お山から地上に降りると言い、公園デビューとなりました。
公園と言っても、小さな小さな公園で、子供も老人も来ない、ネコが
いるだけのような公園です。
でも、私には思い出深い処…
長男に逆上がりを教えた公園
小さな滑り台をスキーのジャンプ台に見立てて、あの頃活躍していた
選手を真似て、あの子が「船木ー!」と叫んで中腰で滑ってくるのです。
小さかった次男は、お兄ちゃんってすごいなー!と憧れるように見て
いました。
ブランコと滑り台しかないこの公園に、二人をよく連れて来たものです。
お山から下りた息子が選んだ場所が、この公園だなんて…
きっと、ネコしかいないからなんだろうけど、何だか母は胸キュンです。
友達にもっと、今ふうの歌を作れって言われた。恋の歌とか…と
帰ってきてから呟いてました。
歌を作ることで、亡くなったお兄ちゃんと繋がろうとしているんだもの
あなたは、それでいい。
今の流行りでなくていいの。あなたにしか歌えない歌がある筈
お兄ちゃんへの想いを歌にして、悲しみをどうか外へ出してあげて
あの悲しみは、充分過ぎるくらいあなたを成長させてくれたから
もう、悲しみから解放されていいんだよ…
私は、口に出したら「ウザい!」と言われそうなこの言葉を
呑み込み、黙って息子の呟きを聞いていました。
コメント (2)
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