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エナヤットくん: 10歳で置き去り、8年かけイタリアへ 実話の本『海にはワニがいる』 働いて→次の国へ

2011年11月13日 14時43分39秒 | 新聞
今日の朝日新聞に、「読書 海にはワニがいる 決死の旅8年間も 少年の実話」という記事がありました。

日曜版の読書欄の書評で、横尾忠則さんの紹介です。


「旅の宿で10歳の息子に三つのことを約束させて、翌朝忽然(こつぜん)と母は姿を消した。

その三つの約束とは、麻薬に手を出さない、武器を使わない、盗みを働かない、以上。」

という出だしです。


書名のインパクトと、実話であることにも興味を感じ、書評を読んでみました。


アフガニスタンに住んでいた母親が、タリバーンの迫害から息子を守るため、隣国パキスタンに連れて行き、置き去りにしたのだそうです。

1人にされたエナヤットくん(10歳)は、何度も生命の危機にさらされながら、8年間も密入国の旅をします。

エナヤットくんが絶対絶命の窮地に陥ると、微風が吹くようにどこからともなく救いの手が差し伸べられ、

最後にはイタリアに安住の地を得られた とありました。
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そのようなことが可能なんだろうかと思いました。

実際にあった話と書かれています。


「海にはワニがいる エナヤット」で見てみました。

「海にはワニがいる:ハヤカワ・オンライン」と、早川書房の書籍解説のサイトが出てきました。
(http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/111346.html参照)

働いて食べ物と寝る場所を得ながら、少年は生きる場所をもとめて国境を越える。イラン、トルコ、ギリシア

とあり、エナヤットくんは働きながら、かなり危険な国境越えを続け、イタリアに行ったようです。

イタリアで最高峰の文学賞ストレーガ賞の候補にも挙げられベストセラーとなった。
世界27カ国で翻訳され読者の心を動かしている。

とも書かれていました。


「新着おすすめ本 2011.11月号」と、甲斐市立図書館(山梨県)の新書紹介コーナーのサイトもありました。
(http://www.city.kai.yamanashi.jp/toshokan/bookrev/shinchaku-2011.11.html参照)

パキスタン、イラン、トルコ、ギリシア、イタリアと、「より良い暮らし」を求めて旅を続ける少年の、命がけの旅をつづった事実にもとづく物語

と、思想ではなく、暮らしのために密入国の旅を行ったようです。


作者はどういう方だろうと、「ファビオ・ジェーダ」で検索してみましが、『海にはワニがいる』の著者で出てくるだけで、どういう方かというインタビューのようなサイトは残念ながら見つけることができませんでした。

早川書房の書籍解説のサイト(「海にはワニがいる:ハヤカワ・オンライン」)では、

静かな視点ですべてをふりかえる少年との対話をもとに、イタリア人作家がその旅の記録を再構成した

と紹介されていました。


どのような本なのか、自分で読んでみたいと思いました。


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