ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

卒論が書けず退学した友達の息子さん

2016-04-24 23:47:02 | 思うこと
私の同級生の息子さんの話です。

大学4年生になり単位は全て取得。
あと卒論だけとなったのに、それがどうしても書けず留年。
翌年も書けず、また留年。
その半年後、卒論を断念し退学してしまいました。

2年留年した時に大学から発達の検査を勧められ、
検査を受けると、軽度の発達障害が認められたそうです。

こうやってやりなさいと言われたことは出来る。
自分でイメージし組み立てていくことが苦手。

それが卒論に影響を及ぼしてしまったようです。


発達の疑いは指摘を受けるまでまったく考えていなかったそうです。

小学校、中学校と学習面で特に問題はなかったとのこと。
夏休みの自由研究も仕上げることができていたそうです。

私は息子さんが中学生の時にお宅に遊びに行ったことがあります。
その時、息子さんはリビングにいたのですが、とても人懐こくて
笑顔で話してくれたことを覚えています。

子どもが大好きで、お休みの日は公園で子ども集めて野球したり
していると聞きました。

大学生になってからは、3年以上ずっと同じ大型スーパーでアルバイトをしていました。

私の印象でも、発達を想像させるものは何もなかったです。

彼女にとっても、まさか、まさかの結果だったようです。

心療内科の先生にも「こうやって話しているとまったく普通なんだけどね」と言われたらしいです。

大学を退学してからは、紹介を受け就労施設に通っているそうです。



この話を聞いた別の友達が・・・

「なんで中退しちゃったの?家庭教師に、卒論の協力をお願いして仕上げればよかったのに。
留年して余分に学費を払うくらいなら家庭教師代、十分に出るよ」と言いました。

私も本当にそうだなと思いました。

単位は全て取ったのに・・・
5年半も在籍していたのに・・・

発達の診断が出てからといって
諦めなければならなかったのでしょうか。


彼は同じところでずっとバイトをしていました。

何か自分で考えなければならないことは苦手でも、指示を受けたことは出来るのだから
彼に出来る仕事はいくらでもあると思います。

自分に合った仕事を見つけて社会に出ていけばいいのだから、
卒論が書ける書けないはそんなに問題ではないと思います。

世の中には発達障害であることに気づかず
多少、生きづらさを感じても個性と受け止めて生活をしている人はいくらでもいます。

疑いがあるからといって必ずしも検査を受けなければいけないわけじゃない。
診断がでたら、それをどう受け止めるか・・なのだと思います。

それを考えた上で検査を受けるかどうか判断していいのでは?

友達の息子さんは、卒論のフォローをしてあげて提出できていれば
発達に気づくことなく、どこかに就職が決まっていたかもしれません。

彼の将来のことを考えれば、高卒より大卒の方が職業選択の幅が広がるだろうに・・・

それを思うと、なんだかとても残念な思いです。



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