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ペガシス180から18μgへの減量しても著効した1例 2010年7月21日更新

2010年07月28日 | インターフェロンの少量長期や高齢者治療

先日、ペガシス18μgでウイルスが消えた患者さんの経過をのせたことがありますが、今回も、180から開始して減量していった結果、18で著効がえられそうな患者さんを経験したので報告します。7月のウイルスチェックで陰性化なら、SVRとなる方なんです。2010年7月21日、確認できました。著効しました。

1bの高ウイル量の患者さんで、ペガシス180μg、コペガス錠600mgで開始しました。5ヶ月目から、好中球の減少が強くなり、90、60、30と休薬や減量を繰り返し、最終的に18で継続可能であった患者さんです。
ウイルスの消失は3ヶ月以内であったため、かなり効果が期待できる方でしたが、減量をした期間が長かったため、72週を目指して、18で7ヶ月間継続しました。

自覚症状のでる副作用は少なく、長期に継続することが可能でした。ウイルスが陰性化している限り、インターフェロンの量が少なくなっても継続することに意義があるんだなと勉強させられた患者さんでした。患者さんによって最適な量が最初からわかるならいいのですが、いまはまだ、試行錯誤で結果がよければよかったとしか言えないところが辛いところですが、少ない量でも効いている方がいることを知って頂ければ幸いです。

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