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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

尿酸値は高めの方が認知症になりにくいかもって話しが ケアネットさんから

2019年05月17日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
 コーヒー6杯飲むと痛風発作が予防されるという別の発表もあります。

尿酸値は高めの方が認知症になりにくいかもって話しが

尿酸値が高い方が認知症リスクが低くなるという研究結果が報告されていました。
尿酸が高くなると痛風になったり、心臓や血管系の病気が出やすくなると言うことで治療の対象になったりしますが、低ければいいと言うことではないと言うことなんでしょうね。
抗酸化力を尿酸は維持して、臓器を保護することをしているという事もあるらしいです。
体が必要で起きてる反応であればそれを抑えちゃうと他の所に影響が出るのかも知れませんね。
今後の研究成果に興味が湧きます。

以下ケアネットさんから

尿酸値と認知症リスク~44年の追跡調査* 公開日:2019/05/17

 血清尿酸が減少すると抗酸化力が損なわれる可能性があるため、血清尿酸値が低いと認知症リスクが増大することが示唆されている。一方、血清尿酸値が高いと心血管リスクが増加し、認知症とくに血管性認知症のリスクが増大する恐れがある。今回、スウェーデン・ヨーテボリ大学のLiekeE.J.M.Scheepers氏らによる集団ベースの研究で、認知症のサブタイプにかかわらず、血清尿酸値が高いと認知症リスクが低いことが示された。Alzheimer’s & Dementia誌オンライン版2019年5月2日号に掲載。
 1968~69年に38~60歳の女性1,462人を44年(平均33.1年)にわたって追跡調査し、血清尿酸(1968〜69年および1992~94年に調査)と晩年の認知症リスクとの関連を調べた。
 その結果、44年の追跡調査期間中、高い血清尿酸値(標準偏差76.5μmol/L当たり)は、認知症(n=320、ハザード比[HR]:0.81、信頼区間[CI]:0.72~0.91)、アルツハイマー病(n=152、HR:0.78、CI:0.66~0.91)、および血管性認知症(n=52、HR:0.66、CI:0.47~0.94)における低いリスクと関連していた。
 今回の結果は、認知症のサブタイプにかかわらず、認知症発症において血清尿酸が保護的役割を果たすという仮説を支持する。著者らは、「これは、痛風患者の認知症治療および高尿酸血症の治療目標に重要な意味を持つかもしれない」としている。

原著論文はこちら
Scheepers LEJM, et al. Alzheimers Dement. 2019 May 2. [Epub ahead of print]

食道静脈瘤と門脈圧亢進症 2019.5.16 動画up

2019年05月17日 | 医療講演や歌の集いの動画
 食道静脈瘤と門脈圧亢進症 2019.5.16

 

 

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元気で長生き医療講演 in 札幌
テーマ 食道静脈瘤の治療 門脈圧亢進症って?
講師 肝臓クリニック札幌 肝臓専門医 川西輝明

肝臓が硬くなってくると出てくる合併症に門脈圧亢進症があります。その中でも食道
静脈瘤は20年前は命を落とす病態の一つでした。現在は予防的に治療することで
命が助かるばかりか肝臓が元気になるという効果も知られてきています。万が一悪く
なった場合にはどうしていくといいのか、また肝臓が硬くならないようにどうして
いくべきかも含めていっしょに勉強してみませんか。

日時 2019年5月16日(木)午後2時から1時間
場所 水色の木もれ陽 研修センター
住所 札幌市中央区北11条西15丁目2-1
    桑園メディカルプラザ3F
共催 肝臓友の会はるにれ会 肝がん検診団
後援 北海道肝炎患者対策協議会
参加無料 申し込み不要です
問い合わせ先 
肝がん検診団(留守番電話) 011-728-1008
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