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2018年度から肝がんの医療費助成が実現!! 年収制限などあり

2017年09月03日 | 肝炎救済に関連して
 
 ↑上は肝炎対策基本法を実現するために掲げていたポスター。

肝がんの医療費助成が2018年より実施されるという話し。ただ、年収制限などの条件があるので、無条件に助成が実現することや肝硬変の時期にも同様に医療費助成や無料化が実現するように、引きつづきみんなで頑張っていきましょう。なぜ肝炎が広がってなぜ対策を急ぐ必要があるのか、その理解を国民に得られるならきっと実現すると思います。

以下日経新聞の記事です。

肝がん医療費を助成 厚労省、18年度から 2017/8/28 22:54
 厚生労働省は肝炎ウイルスが原因で発症した肝がん患者を支援するため、2018年度から医療費の助成制度を新設する。B型やC型の肝炎患者には国から治療費の一部が助成されているが、より状態が厳しい肝がん患者への助成制度はなかった。患者の負担を軽減するのが狙いだ。

 厚労省は28日、肝炎対策推進議員連盟の総会で、18年度予算の概算要求に約13億円を計上したことを報告した。
 新制度は年収が370万円未満など一定の要件を満たした肝がん患者を支援。4カ月目以降の入院医療費が対象で、自己負担を1万円に軽減する。現在は年収が370万円未満で、高額療養費制度が適用されると4万4400円の自己負担となっている。
 厚労省によると、15年度の肝がん患者数のうち、B型肝炎によるものが2万2千人、C型肝炎によるものが8万人に上るという。このうち所得要件などを満たすと想定される患者数は、B型とC型を合わせて約1万人と試算している。
 肝炎ウイルスに感染すると、慢性肝炎、肝硬変を経て最終的に肝がんとなる恐れがある。国内の感染者の多くは輸血や血液製剤の投与、集団予防接種での注射器使い回しなどが原因とみられている。