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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

ABMI(自己骨髄細胞投与)療法 早く安全な効果的な治療で広がって欲しいですね

2013年08月12日 | 学会研究会報告新聞記事など
ABMI(自己骨髄細胞投与)療法
ABMI療法の適応と実際 以下山口大学のホームページからのコピペです。http://www.ichinai-yamaguchi.jp/contents4/?categoryId=7
対象者は肝硬変症患者で、基本的な適応条件は以下の通りです
① 総ビリルビン値:3.0mg/dl以下
② 血小板数:5万/μl以上
③ 食道・胃静脈瘤のコントロールが良好である。
④ 心肺機能が良好で、その他の重篤な併存疾患が認められない。
⑤ CTやMRIなどの画像診断で肝細胞癌が存在しない(治療後の場合は残存がない)。

 実際の臨床研究のプロトコールでは、まず全身麻酔下にて自己骨髄液を400ml採取します。採取した骨髄液を濃縮洗浄し、その骨髄液をGMPグレード設備を完備した再生・細胞療法センターで洗浄し、単核球細胞を精製し患者本人の末梢静脈より投与します。細胞投与後は6ヶ月まで経過観察を続け、血液生化学検査・肝生検組織検査・腹部超音波検査、腹部CT検査を行い、安全性および有効性の評価を行います。

臨床研究への参加を希望される患者様、ご家族の方々へ
 ABMI療法は臨床研究として行われており、適応条件を満たす患者様に対して同意を得た上で行っている研究段階の治療法です。臨床研究への参加を希望される方は、まず現在の主治医の先生に診療情報提供書をご準備いただき、画像や検査所見などと併せての郵送をご依頼下さい。これらの資料を当科で検討させて頂き、適応の有無について主治医の先生にお返事させて頂きます。
 適応を満たし治療を希望される患者様につきましては、実際に当科に1週間程度の検査入院をして頂き、適応の有無を最終的に決定しております。何卒ご理解頂きますようお願い申し上げます。

(お問い合わせ・資料送付先)
〒755-8505
山口県宇部市南小串1-1-1
山口大学 第1内科 「肝臓再生療法グループ」宛て

読売新聞の記事の治療、いまは以上のような感じで山口大学で行われています。2004年にスタートした研究、もう10年近く経つんですね。。。早く可能な方なら全国でもできる治療になってくれたらと思います。