昨日、大阪であった「大阪モーターサイクルショー2023」に行ってきました。ここのところ毎年通ってるのですが、流石に「コロナ明け」という事で、
昨年と比べ、今年はかなり大勢の来場者さんがいました。ボクは人混みが苦手なので大変(笑)でしたが、今年の目玉はなんと言っても「カワサキ」ブース
で、以前から新型の登場が噂されてた2台の実物を見る事が出来ました。まず1台目は凄いパワーを誇る「ZX-4R」、そしてもう1台が新たなコンセプトを
持った「エリミネーター400」です。でまず「ZX-4R」を実際に見た感じですが、先に登場し既に人気となってる4気筒エンジンを搭載した「ZX-25R」と
見た目がそっくりで、かなりじっくり見ないと見分けがつかない印象を感じました。また、もう1台の「エリミネーター400」はホンダの「レブル」に似た
デザインだなぁと言う印象です(笑)。ただ、やはり今のカワサキって国内4大メーカーの中でも一番に勢いがありますね。「ニンジャ250」や「Z900RS」
「H2」シリーズなどが大成功を収めている為、どんどん先をいくメーカーとなっています。まさに今回、この2台はそれを象徴してると言えそうですしね。
で、今日はまず1台目となる「ZX-4R」をご紹介したいと思います。とは言え、もう既に色々なところで多くの「噂や情報」が流出していますが、ボクもあえて
細かく分析してみたいと思います(笑)。でまずはグレードですが3種類のバリエーションとなってて、標準仕様モデルの「ZX-4R」、そして豪華版の「ZX-4R
SE」、そしてスポーツ性能を上げた「ZX-4RR」となっています。このバリエーションは、カワサキのスポーツバイク系によく見られるパターンですよね。また
気になるエンジンは、カワサキが新たに新設計した、水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで、正式な排気量が399cc 、最高出力がなんと77psで(ラムエア時
で80ps)、最大トルクが2.67kgで、車重が188kg(SEは189kg)、フレームはスチール製のトレリス式で、フロントフォークは倒立式で「RR」のみプリロード
調整(細かな調整機能)が行える様になっています。またブレーキはフロントがダブルディスクでラジアルマウントのキャリパーが装備、ホイールサイズは前後
とも17インチで、リアのサスペンションは「RR」のみショーワ製(BFRC-lite 調整機構)が組み込まれたものが採用されています。さらにメーターはTFTカラー
液晶で、スマホ&GPS連動式、USBポートも装備されており、ライト類は全てLED、ガソリンタンク容量は満タンで15リットルで、市街地での平均燃費が大体
17kmと言った感じになっています。とにかく一番驚くのはエンジンパワーで、排気量400ccで80psの出力を誇っています。かつて400ccモデルの最高出力は
マックス53psまでとされていたのですが、実は2008年より国内での「馬力規制が撤廃されている」ので実現したと言えます。ただ、逆に1999年まで生産
されてた、かつてのレーサーレプリカ「ZXR400」に搭載されてたエンジンも規制内に収まってはいましたが、実はキャブや排気系、ECUなどの変更で70ps以上
出ると言われていました。なので要するに400ccレベルの排気量があればそれぐらいのパワーは当時でも出せたと言う事です。なので世間では出力が「凄い!」
と言われていますが、本当はそこまで驚く事ではないとボクは思っています(笑)、それより、ベストセラーとなってたあのホンダ「CBスーパーフォアー」が
ついに生産中止となった、非常に低迷を感じる400ccクラスに、あえて一石投じた事が凄いとボクは感じています。かつての限定解除が無くなり多くのライダーが
大型バイクに移行する中、中型(普通)免許で乗れる最高峰の400ccだったこのクラスは車検がある事も要因となり、今では250ccクラスに全て持って行かれた
感があり、絶滅危惧種となりつつあるのですが、この「ZX-4R」のお陰で盛り返しを図る事が出来るかもしれません。個人的にはそこに期待したいんですよね(笑)。
さて、今日はそんなカワサキの新型「ZX-4R」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)