この「ボスホス」とは、アメリカのハンドメイドガレージの様な非常に小規模のオートバイメーカーなのですが、時々雑誌などで取り上げられるちょっと不思議
な車両を作る独特のメーカーだったりします。とにかくエンジンが凄くて自動車メーカーのシボレーでもスポーツカー系に積まれてるV8エンジン(5700cc)を
搭載した「V8 5730」って信じられない様な、またあり得ない排気量となるオートバイを売っていました(笑)。で、一応そんな車種でも「数種類のモデル」が
存在しており最低排気量でこの「V8 5730」があり、この他に同じくシボレー用に作られた「6200ccモデル」や「8200ccモデル」が存在します。フォルムは
基本的に全て同じですが、車重がかなり違ってて今回ご紹介する「V8 5730」で大体の車体重量が550kgあり、最大排気量の「8200ccモデル」だとそれより
更に100kg重い660kgとなっています。またトランスミッションも、ほぼクルマ用をそのまま搭載されている為、AT仕様となっており、前方へ1速、バックギアで
1速となっています。また初期モデルの販売開始が1990年からで正確な台数を把握出来ない状態で約25年間ほど生産されていた様です。但し、これはアメリカでの
調べで想定?された数値ですが、国内外含め総数が約5.000台ほど作られており、日本には約100台前後の登録がなされていると記載されている様です。とにかく
見た目はいわゆるアメリカンと言われる「大型クルーザー」のフォルムをしており、アメリカ本国ではこれをベースに「トライク」などにカスタムして乗ってる方が
いる様です。また特徴としては非常にホイールベースが長く、エンジンの仕様はクルマと全く同じで、最高出力は355ps、最大トルクが55.8kgあり、ベルトドライブ
で駆動を伝えています。更にクルマと比べマフラーが短い分、ノーマルでもかなり音がうるさい様で、デカめの消音器を搭載してはいるものの乗ってると耳がやられて
しまう感じだそうです(笑)。ただ動いてしまうとスクーターの様に楽ちんに走ってくれる感じで、とてもスムースだそうです。また走行燃費ですが、大体リッター
あたり8〜10kmと言ったところで、ガソリンタンク容量が満タンで32リットル、メーターはガソリンタンクの上部に付いてて、スピードメーター、タコメーター、
電圧計、油圧計、水温計と並んでるのですが、なぜか燃料計が付いていない様です(笑)。更に言うと幅広な車体が故にバンク角はほとんどとれないのですが、意外
にコーナーを安定した状態で曲がることが出来る様で、長距離を楽に走る事が可能と言われています。但し故障は多いみたいで特にトランスミッションの不具合が
あるみたいですね。これは巨大なパワーを高回転で回す事から起こるらしく、出来るだけ回さないように乗るのがコツらしいです。最後に現在の中古市場を見てみますと、
大体安いもので600万円あたりから、高いもので800万円前後で取引されてる様です。いやぁお高いですね(笑)。もちろん台数は少ないですから売られているだけで
ラッキーと言った状態です。まず見かける事はない車両ですが、日本でも小規模ながらオーナーズクラブがあり、そこでパーツなどの情報交換をしてる感じらしいです、
さて、今日はそんなあり得ない排気量を持つオートバイ「V8 5730」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)