ここのところ、1980年代にあった4スト250cc4気筒エンジン搭載の「レーサーレプリカ」を、年を追ってご紹介してきましたが、一時期は「永遠?」とも思われたこの手のオートバイも、
1990年代に入ってからは、あっという間に「衰退」してしまい、各社が1年単位で進化版を送り出してた「高性能な車両」たちも、2000年を待たずに自然と全て消えて無くなってしまいます。
ボクの場合この時代、この流行りに乗っかって「オートバイに乗り始めた」と言っても過言じゃなかったので、この頃って…どことなく「時代の変化」に少しだけ淋しい想いをしてました。(笑)
で、個人的にこの手に近いオートバイで最後に乗ったのは、1993年型のホンダ「NSR250R(MC21)」のロスマンズSP仕様だったのですが、
中古で購入で1999年の時(6年落ちで、なんと25万円ほど)で、実は、当時で既にフルカウル仕様のオートバイ自体に「乗るのが恥ずかしくなり」半年もしないうちに売ってしうことにします。(笑)
そう…、だってこの頃って、1990年代初頭から始まった「ネオクラッシック系」の中型ネイキッドモデルか、国産のアメリカン(クルーザー)の流行すら「既に終わりかけ」てて、
辛うじて、ヤマハ「TW200」がドラマ(ビューティフルライフ)の影響で、唯一、たった1台だけ人気を保ってたと言う、いわゆる「オートバイ氷河期」時代に入っていたからなんですよね。
時代と人による流行りの移り変わりって、まぁ、恐ろしいですね!オートバイの世界も他人事ではありません。(笑)
お!ちょっと前置きが長くなりましたが、今日はそうなる前の「レーサーレプリカ」時代にあって、この手のバイクでも最後にご紹介する事となる、カワサキ「ZXR250R」のファイナルモデルです。
年式は1995年までですが、この「ZXR250R」の登場自体は1989年から始まってて、いわゆる本格的な「レーサーレプリカ」として初めてカワサキから登場した車両でもあったんですよね。
奇しくも同年(1989年)に同じカワサキより「ゼファー400」が登場しており、この車両の人気で「レーサーレプリカ」時代が終わったと言っても過言じゃありませんでした。(笑)
また、先に述べたように、それまであった「異常なまでのオートバイブーム」もこの頃より徐々に「衰退」し始めており、原付スクーターすら売れない時代に突入していきます。
まぁ、そんな悲しい時代に入る直前に登場したこの「ZXR250R」だったのですが、登場初期はそれなりに売れまくってたのが、気がつけばいつの間にか売れなくなり、
人気の矛先が他の車両に移ってる状況になってしまいます。もちろんこの「ZXR250R」としてファイナルだと完成度は飛躍的に向上しており、ABSを含めた電子制御の差を言わなければ、
同一の4気筒エンジンを搭載した現行型である新型「ZX-25R」といい勝負が出来る車両とも言えます。
で、そのスペックを見てみますと、まずエンジンは水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで排気量が249cc、最高出力はパワー規制後なので40psで、最大トルクが2.6pgとなっていました。
またオールアルミ製のダイヤモンド式フレームや、フロントは大軽のダブルディスクブレーキ、はたまた倒立フォークなど、高品質なパーツが盛りだくさんの仕様となっていました。
更にエンジンは、より高回転を得ることに成功し、15.000回転でマックスパワーを発揮すると言う超高回転エンジンが搭載されていました。
他で言えば、外観のデザインでは初期型が2灯デュアルヘッドライトだったのに対し、ファイナル時期は一体型2灯ヘッドライトが採用されていました。
まぁ、その後は見事に「4スト250cc4気筒エンジン」を搭載した「レーサーレプリカ」モデル全てが消滅するのですが、どちらにせよ2008年の新しい排気ガス規制をクリアする事は難しかったので、
いずれ「無くなってしまう車両」だったとも言えます。またこのファイナルの新車価格が当時(1995年)で、669,000円(税込)とかなり高額化してたこともあり、
いわゆる250ccクラスとして、設計から製造にかけてコストがかかり過ぎてる状況もあった気がしますね。(笑)
で、最後に中古市場を見てみますと、大体安いもので45万円あたりから高いものともなると100万円前後で取引されれています。
非常に価値にばらつきがありますが、年式より車両の状態(峠小僧に乗られてた車両は安い…)に対するものの様です、また劇的に球数は少なく見つけるだけで一苦労しそうです。
さて!これまでの4スト250cc4気筒「レーサーレプリカ」シリーズいかがだったでしょう!(笑)
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