これって多分オートバイでの「あるある」で、その一例として1990年代から始まったスポーツ系「ネオクラッシックネイキット」バイクで、
特に人気を博したモデルに「追加バージョン」を排出するケース、まさによくある話ですが、
今日ご紹介する、ちょこっとズッコケ車両、このカワサキ「ZRX1200S」もそんなオートバイの1台だったと振り返り言えそうなんですよね。(笑)
で、どうズッコケたかその登場までの「経緯や年表」を見ていきますと、まずカワサキから人気モデルの「ゼファー1100」が1991年に登場し、
それまでに無かった大型バイクでの「ネオクラッシックネイキット」と言うジャンルを構築します。しかもこれが大成功を収め、
更に、その「水冷式エンジン」を搭載したより高性能マシンであり、類似系モデルとして「ZRX1100」が1997年より登場します。
また、そのカウルレス&排気量アップバーションとして2001年に「ZRX1200-Ⅱ」が登場し、同時に「ZRX1100」も「ZRX1200」へと進化、
そんな中、今度はその「ハーフカウル仕様」と言う「追加バージョン」として、今回の「ZRX1200S」が登場したと言う経緯だったりします。
で、更に続けちゃいますと「ZRX」シリーズとして、2008年に始まった新しい排気ガス規制をクリアした「ZRX1200ダエグ」へと進化し、
2016年のファイナルをもって生産中止となったシリーズでした。
オートバイのジャンルとしてまた個々の車両としては現在でも大人気の「ZRX」シリーズで、特に「ZRX1200ダエグ」に関しては、
現在でもシリーズの中で最も人気が高いモデルとなっています。
そんなオートバイだと言う事を踏まえて見てみますとやはり「ZRX1200S」の存在は非常に影の薄いものと言えそうなんですよね。(笑)
最初の「オートバイあるある」でも言いましたが、最初にそのオートバイの人気が出れば、
更にその「追加バーション」を出すことは、オートバイ業界のセオリーともなってる感があり、他でも類似したケースは多くあります。
ただ、その方式が全て上手くいった訳ではなく、今回の「ZRX1200S」の様に若干「失敗しちゃった」ってケースもあるってお話です。(笑)
性能面で言えばエンジンは同時期に登場した「ZRX1200」と共通の水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで排気量が1164cc、
最高出力が95psで最大トルクは10.3kgとなっています。
また車体重量は「ZRX1200」とほぼ同じで間奏受領で約220kg、ガソリンタンク容量も18リットルと全く同じです。
ハンドルに関しても、全く同じポジションなので総評して言えば単純に「ハーフカウル」が付いた「ZRX1200」だったと言う事になります。
で、登場期間は初期モデルで2001年から、最終モデルで2004年まで生産されていました。
更に、ここを知ると結果がハッキリしてるのですが、現在の中古市場で「ZRX1200S」の価格を調べて見ると、
球数は少ないながら大体60万円あたりから、高くても80万円あたりまでで取引されています。
しかし、不思議な事に先代モデルとなる「ZRX1100」を調べると安いもので70万円台から高いものになると160万円あたりまで
高額化していますし、同時期の「ZRX1200」を調べると、約100万円から140万円あたりが相場となっています。
また進化モデルで人気の「ZRX1200ダエグ」ともなると200万円から250万円まで中古が跳ね上がってる状況だったりします。
極端な話が見た目以外大きく違いはないにも関わらず、いかにこの「ZRX1200S」だけが人気を持っていないかが、
ここを見てもよく分かりますよね。(笑)
もちろん何度も言いますがこの現象ってこのオートバイに限った事じゃなくて、
他にも似た様な現象はあり、人気があるからといって安易に「追加バージョン」を出す難しさを彷彿してる気はするんですよね!(笑)
ホンダ「CBスーパーフォアー」シリーズに関しては中型・大型に関わらず大成功と言えるオートバイと言えそうですよね。(笑)
SFもBDもよく売れていますし。もしかしらBDの方が人気があるぐらいかもしれません。
またおしゃられてる様にフォルム(デザイン)はオートバイにとってはかなり重要で、
内容より、それが「良いか良くないか」で人気が決まると言っても過言じゃない気がします。
なので、いわゆる「取り敢えず付けておこう」は失敗作を生み出す要因となってしまう気もします。
まさに思われてる通りと言う事かもしれないですね!(笑)
ネイキッドで素の丸目とカウル付きが両方とも売れているのはCB400,1300だけじゃないか?と思ってます。CBのスーパーボルドールはカッコよさとツーリング向けな感じが程よくバランスされているのが素人目で見てもわかりますが、他の車種は正直「とりあえず付けとこう」感が出ている気がします。