
単純に大型バイクで言われる「速いバイク」と言う概念に関して、ほとんどの人が「エンジンパワー」にようるものだと考える傾向ですが、
実はそれに付随して「トルク力」が大きく関係してることを多くのライダーが忘れがちです。
仮に、ある大型バイクのカタログ数値で「エンジンパワーが150psあり、トルクが10kgほど」と言うスポーツバイクと、
もう一方の大型バイクで「エンジンパワーが95psそこそこで、トルクが15kgほど」と言うエンジンを搭載したオートバイを比較すると、
実際に乗ってみれば「誰でも気づく」ほと分かりやすい感じで、その速さの「素性が大きく違う」事に気がつきます。
パワーが高いオートバイは得てしてショートストローク型の「高回転エンジン」を搭載しており、
エンジンパワーをより「早く回転を伝達」する事でそのスピードを実現するのですが、
ここで主な特徴を言うと、加速力は回転数とその「回転の速さに依存」する傾向と言う事になります。
逆に、トルク力が太いオートバイの場合、大きな特徴として非常に「低回転でマックスパワー」を引き出す性質があり、
高回転エンジンより、体感スピードと言うか、低回転から驚くほどの「加速力を誇る」と言う特徴を持っています。
話を加速力から今度は「最高速」に置き換えて言うと、エンジンパワーのあるオートバイが確実に「最高速が上」の設定とされており、
無理なく200kmを超えるスピードを得る事が出来ます。
これに対してトルクの高いオートバイは最高速に関してはエンジンパワーの高いオートバイほど「最高速が伸びない」傾向です。
やっとの事で200km出るって感じですかね。(笑)
要するに速いとされる両者にはエンジン特性からくる「速いの概念」が大きく違うと言う訳です。
分かりやすく極端に整理して言うとエンジンパワーが大きいオートバイは「加速力より最高速に強い」と言う特徴があり、
逆にトルク力の高いオートバイは「加速力に強く最高速はそれなり」って事なんですよね。
ボクが、たまたま変わりどころのビューエル「M2サイクロン」に乗ってる関係上、メチャメチャそこに気が付いて、
乗って直ぐに感じたのですが、たったの3000回転から物凄いパワーが発生して、
4000〜5000回転で驚くほどの加速力を体感する事が出来るんですよね。
これはエンジンパワーのお陰ではなくトルク力(想定ですがハレーXL-1,200ccからのビューエルチューンで15kg)のお陰です。
で、逆に、仲間が乗るカワサキ「ニンジャ1000」を高速道路を使ってツーリング中に乗り比べをしたのですが、
全然、感覚が違うんですよね。(笑)
ビューエルと違い「ニンジャ1000」は7000回転以上まで回す事で、スムースかつドンドン加速する感じで、
どこまでも頭打ちする事なく恐ろしい速度まで上がっていく感じでした。
加速こそ滑らかで唐突感はないのですが、果てしなくスピードが上がっていくって感覚です。
個人的には「マッスルな加速力」に魅了されているので、ビューエルで十分満足していますが、
残念ながらサーキットに持ち込んで走るって感じじゃないです。
でも、ドッカーンと加速するところが気に入ってるので個人的にはトルク力のあるオートバイが好きになっています。
オートバイにある「パワーvsトルク」ひとえに速いと言っても両者には大きな違いがあるって事なんですね!(笑)
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