宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

未利用資源(茶殻)の飼料化への取り組み

2010年05月17日 10時38分39秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体
蔵王町 財団法人 蔵王酪農センターでは,東北大学と連携し,地域の未利用資源の利活用をテーマに,仙台コカ・コーラプロダクツ(株)蔵王工場から排出される爽健美茶の茶殻のサイレージ化に取り組んできており,この度,中間報告会が行われました。
 水分調整のために乾燥パイナップル粕を混合したものをトランスバックに詰めて発酵(サイレージ化)させ,町内の肥育牛,繁殖牛及び同センターの乳牛に試験的に給与しました。 発酵は良好で,嗜好性は極めて良いものでした。また,給与による生産性(発育,乳量,乳成分など)は問題ないことが確認されました。給与による血液性状の変化にも異常は見られませんでした。
 茶殻に含まれる栄養価は低く,水分も高いため,今後は乾燥おからや地域資源(WCSや飼料米など)と一緒に調整した発酵TMRを製造し,普及できるよう栄養面や価格面での検討を重ねていく予定です。
 既に,本年1月からは,試験的に同センターでF1肥育に茶殻を使ったTMRの給与を始めており,23年秋には併設する焼き肉店でこの牛肉を提供する見込みです。 
普及センターでは,環境に配慮したこの取り組みを今後とも支援して行きます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第1班 
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138
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