七ヶ浜生産組合は,9月27日より稲刈り作業を始めました。今年は約11haを収穫する予定ですが,キリングループより支援を受けたコンバインなどフルに稼働させて作業が進められています。収量・品質共に予想以上の手応えを感じている様子でした。
町内の農地のほとんどが津波で被災した七ケ浜町では,農地の復旧工事が進められ,今年は約53haの水田で3年ぶりに水稲の作付を再開することができました。
今年は,田植え時期に降雨が少なく,水源をため池に頼っている七ケ浜町では,代かきや田植えに必要な水の確保に大変苦労しました。また,農地復旧工事後最初の作付となるため,被災前と土壌条件が変わったり,除塩を行なったとはいえ塩害に対する不安などを抱えていましたが,生産者の方々は収穫を迎えるまで細心の注意を払い栽培管理を行なってきました。普及センターでは,事前の水稲活着試験や用水の塩分調査,水稲生育調査等を行い,様々な不安を取り除きながら栽培管理の支援を行なってきました。
今後は,町全域でほ場整備事業が進められ,中心となる担い手として生産組合へ期待が寄せられています。普及センターでは組合の機能強化等今後も継続して支援を行なっていきます。
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