平成30年度集落ぐるみの鳥獣被害対策モデル事業として,集落ぐるみによる鳥獣被害軽減対策に取り組んだ蔵王町向山上地区(令和元年度普及センタープロジェクト課題)において,8月24日(土),被害対策を継続するため集落環境点検が行われ,地域の住民,関係機関等含めて25名の参加がありました。
当地区は,昨年度,集落内に約3kmのワイヤーメッシュ柵を設置しており,集落環境点検は,関係者全員で柵設置後の被害状況の変化や柵周辺の管理状況を確認し,地域の課題を整理・再認識し,実情に応じた対策を選択・実施することを目的に実施しました。
5班体制で農作物の被害状況,イノシシの侵入経路や隠れ場所,イノシシのエサとなる集落内の未収穫果実や農作物残渣等の確認を行い,得られた情報から点検マップを作成し,みんなで確認し合いました。その後,合同会社東北野生動物保護管理センターの研究員から,点検結果を踏まえた対策のポイントと周辺地域への波及方法についてアドバイスをいただきました。
イノシシの被害は年々拡大する傾向にあり,対策が急がれていることから,当地区の活動を関係機関と情報共有することで,効果的な対策ができるよう支援していきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第二班
TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138