宮城県内では,仙台秋保醸造所を中心に県内各地でワイナリーの創業や醸造用ぶどうの栽培が広がっており,平成28年度には生産・流通・行政など多様な機関によって「宮城県ワイン産地形成広域連携協議会」(以下「協議会」という。)が設立されました。仙台秋保醸造所では,協議会の活動の一環として新規の醸造用ぶどう栽培者やワイン造りの担い手の育成に向け,平成29年8月末から醸造用ぶどうセミナーを開催しています。
平成29年10月17日(火)には第3回セミナーが開催され,ワイナリーコンサルタントの「(有)マザーバインズ」の寺田氏及び石塚氏を講師に,栽培(垣根仕立栽培の樹冠管理や収穫作業)や醸造(発酵資材や亜硫酸の役割)に関する講義が行われました。今回は,収穫作業について重点を置いた講義であったことに加え,仙台秋保醸造所で栽培されている醸造用ぶどうがちょうど収穫期を迎えつつあることから,講義終了後には,園地において参加者ら自らがぶどうの房の硬さや食味を確認し,収穫期の判定方法を体感することができました。
協議会では,年12回程度のセミナーの他にも,ワイナリーの施設整備や新品種の試験栽培などに取り組んでいくこととしています。
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
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