宮城の農業普及現地活動情報

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みやぎ農業未来塾・畜産コースで岩手県へ

2010年12月07日 10時20分56秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 大崎農業改良普及センターでは,酪農後継者等を対象として,平成22年11月26日(金)に,みやぎ農業未来塾(畜産コース)を開催しました。昨年に引き続き,大崎石巻乳用牛群改良組合との共同開催として,他地域からの参加者も加わり,出席者は17名となりました。
 最初に,滝沢村にある社団法人岩手県畜産協会(衛生検査課)を訪れました。同協会では,平成19年から東北六県の生乳検査を一括して実施しており,年間検査件数が約88万件(一日平均4千件)にもなることから,高能力の検査器具が稼働しています。参加者の中には牛群検定組合員が多く,自分たちが検査依頼をしたサンプルが次々と検査される状況を熱心に見ていた人もいました。
 次に,稲発酵粗飼料に関する研究を伺いに,盛岡市にある独立行政法人東北農業研究センターを訪れました。参加者の中で現在,稲発酵粗飼料を給与している人はごく少数でしたが,国産粗飼料の増産の動きの中でも注目されている飼料です。栽培から収穫調製そして給与までの流れを勉強しましたが,来年度,新たに給与する人が出てくるか期待したいと思います。また,省力化の手段として注目されている放牧についても話しを聞きました。牛が今,放牧場で何をしているかを知るための最先端システムについて,興味深い話しを聞くことができました。
 最後に,花巻市にある北日本くみあい飼料株式会社花巻工場を訪れました。ここでは,肉牛を中心とした配合飼料を製造しています。また,BSE対応として県内にある石巻工場での牛と豚・鶏の原料搬入から製造,出荷までが,全く別の製造ラインとなっているシステムについてビデオにて見ることができました。          
 今年は,宮崎県で発生した口蹄疫の関係で,例年のような先進的取り組み農家の訪問はできませんでした。しかし,今まで見る機会の無かった関係機関の取り組みに身近に触れることができ,各自の経営発展の参考になったものと考えています。



 







宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
   TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910
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