宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

施設栽培きゅうりの環境制御技術勉強会を開催しました

2021年06月28日 14時58分47秒 | ④園芸産地の育成・強化支援
令和3年6月17日に,登米市中田町で,環境制御技術を導入しているきゅうり生産者を対象とした環境制御勉強会を開催しました。
 勉強会には生産者6名が参加し,ハウス2か所で現地検討を行い,管理方法やハウス内外の日射量を確認しました。その後促成作を振り返り,環境制御の設定変更の基準や効果などについて,生産者による活発な意見交換が行われました。
 普及センターからは,生産者間の情報共有に向けた環境制御データのまとめ方について例示するとともに,今作で実施したことを振り返って課題をまとめ,次作につなげるよう指導しました。
 6月で促成栽培は終了しますが,勉強会で学んだことを生かし,7~8月以降の抑制栽培では,さらなる生産性の向上が期待されています。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522 

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オリーブ巡回指導会

2021年06月28日 10時15分21秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 石巻市では平成26年以降オリーブの試験栽培が行われています。栽培面積は年々増加しており,令和3年4月時点で4haあまりとなっています。
 栽培の主体は平成29年に設立された「石巻市北限のオリーブ研究会」で生産者団体の他,石巻市,復興庁,宮城大学や県が構成員となっています。研究会では行事の一環として香川県から(株)アライオリーブ社長の荒井雅信氏を講師としてお迎えし,定期的に指導会を開催しています。
 令和3年の第3回目となる今回の指導会は令和3年6月22日,23日の2日間にわたり石巻市内6か所の栽培試験地を巡回指導する形で開催され,これから発生が多くなる病害虫の防除やちょうど満開期となり受粉※の時期となっていることから確実に受粉・結実させるための作業などについてお話しをいただきました。また,普及センターからはオリーブ花粉の発芽率調査の結果について説明しました。
 今年1月の低温により一部の樹に凍害が発生するなど今後の生育への影響が心配されましたが,今年は昨年以上の開花があり,今後自然災害などの発生がなければかなりの収量増が見込まれます。
 石巻産のオリーブは植栽後の年数が浅いこともあり,まだ本格的な収量には達していないため現在のところ市販はされていませんが,昨年試作したオイルは上々の品質となっています。近い将来,石巻産のオリーブオイルが店頭に並びますので,お見かけの際は是非お買い求めいただき御賞味くださいますようお願いします。

※オリーブなどの果樹の多くは別の品種の花粉を受粉しないと実がなりません。これを自家不和合性といいます。このため,実をならせるためには別の品種の花粉をめしべにつけてあげる必要があります。たまに「花は咲くのに全く実がならない」という御相談を受けることがありますが,1本しか植えていない,または同じ品種だけを植えているような場合は上記の理由により実がなりません。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第2班
  TEL:0225-95-1435   FAX:0225-95-2999 


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