大崎市鳴子温泉中山平地区には,ブルーベリー園主が組織する「鳴子ブルーベリー研究会」と,良質米生産を目指す農業者らによる「中山平こだわり米栽培研究会」があります。
この地区では,昨年生産された米や果実からは基準値を超える放射性物質は検出されませんでしたが,風評により売り先が減るなどの影響が出ています。そこで生産者らは,今年の収穫時期を迎えるに当たり,顧客にしっかり説明ができるように正しい知識を身に付けたいという思いが強く,2団体が共同で研修会を開催し,大崎農業改良普及センターが講師を務めました。
当日は農林水産省の公表資料をテキストとして使用し,放射線と放射能の違いといった基礎知識から,これまで明らかになった放射性セシウムの動向,農産物からの検出状況や,今後の見通しと放射性物質の低減対策に至るまで,夜遅くまで話し合いました。
参集した農業者らは,農産物放射性物質のモニタリングにより自らの生産物の安全性を確認するとともに,生産者が消費者と正しい知識を共有するため努力することを申し合わせて,研修会を閉じました。
今後とも大崎農業改良普及センターは,農業者らへ放射性物質に対する確かな情報提供を行い,食の安心・安全確立に向けた取り組みを続けていきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726~7 FAX:0229-23-0910