mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

淺田次郎 著 「椿山課長の7日間」 朝日文庫 を読んだ

2007-01-23 09:43:46 | 読書

「7日間」というのは、初七日迄の意味。ということは、椿山課長は死んだ?某デパート婦人服課長の椿山は46歳の若さで脳溢血のため死んでしまった。

この本は、ここから始まる物語だ。つまり冥界の話なのだが、初七日までの残り3日間だけ、姿を変えて娑婆に戻れるというのが味噌。

課長の他に、7歳のとき交通事故で死んだ少年と、人違いでヒットマンにやられた某暴力団組長が登場する。

娑婆でそれぞれ、自分の死後の様子を確認して冥界の戻るのだが、巻末の解説(北上次郎氏)によると、家族の絆確認の旅だという。そうかも知れない。

趣向も面白いし、登場人物の殆どが善人というのもいい。楽しめた。

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