mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

杉浦日向子 著 「江戸へようこそ」 ちくま文庫 を読んだ

2007-02-07 20:10:18 | 読書

著者が28歳(1986年)の時の作を、文庫化したもの。男は一度は”伊勢と吉原”(ありんす国だより)に始まり、春画、黄表紙と、縦横に当時を語って飽きさせない。3編の対談(中島 梓氏、高橋克彦氏、岡本 蛍氏)がとても面白い。

黄表紙を読む「金々先生栄華の夢」(恋川春町自画作・安永4年刊)を19頁に亘って載せて(写真下)、それの解説もとてもいい。

さらに、現代版黄表紙「乙好・太郎 駄弁居眠胡散噺」(蛍さく、ひなこ描く)全18頁を掲載していて、とても楽しい(写真、下)。

昨年だったか、46歳の若さで夭折したのが惜しまれる。俊才は若死にが運命なのだろうか。

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