著者が28歳(1986年)の時の作を、文庫化したもの。男は一度は”伊勢と吉原”(ありんす国だより)に始まり、春画、黄表紙と、縦横に当時を語って飽きさせない。3編の対談(中島 梓氏、高橋克彦氏、岡本 蛍氏)がとても面白い。
黄表紙を読む「金々先生栄華の夢」(恋川春町自画作・安永4年刊)を19頁に亘って載せて(写真下)、それの解説もとてもいい。
さらに、現代版黄表紙「乙好・太郎 駄弁居眠胡散噺」(蛍さく、ひなこ描く)全18頁を掲載していて、とても楽しい(写真、下)。
昨年だったか、46歳の若さで夭折したのが惜しまれる。俊才は若死にが運命なのだろうか。
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