mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

3月に読んだ本 危ない読書-教養の幅を広げる「悪書」のすすめ 佐藤 優 SB新書

2022-03-26 18:32:31 | 読書
 危ない読書-教養の幅を広げる「悪書」のすすめ 佐藤 優

 これはかなり衝撃的な読書案内だ。偶々書店で平積みされているのを見つけて買い求めたものだが、氏の博識、守備範囲の広さに驚かされた。良い本に巡り会えた。

 本書は、ヒトラーの「わが闘争」(これがあること自体驚き)から始まって、20冊目は村田沙耶香の「地球星人」で終わっている。この中で読んでいるのはドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」だけだった。

 幾つか受け売りで ‥‥
「国体の本義」文部省教学局 ‥ ”最大のポイントはファッシズムの否定にある”と氏はいう(P 066)
「戦争論」クラウゼヴィッツ ‥ 近代的戦争を語る上で避けて通ることが出来ない一冊(P 076)
「クーデターの技術」クルツイオ・マラパルテ ‥ 国家を守る側が読めば防衛マニュアルになる一方で、国家改造を志す側が読めば国家転覆マニュアル(P 089)
「読書の仕方」黒田寛一 ‥ 革マル派リーダーによる超現実的読書術 (P 110)
「パルタイ」倉橋由美子 ‥ 全体主義のグロテクスさを描いた名作(P120)
「カルロス・ゴーン経営を語る」 ‥ 日本の製造業がグローバリゼーションが進む中で生き残るためには、結局のところ、ゴーン型の経営改革しか選択肢がない(P 131)
「トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ」‥ 取引の魅力にとりつかれた男(P 142)
  ‥
後は省略するが、興趣は尽きない
 

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