副題に、エピソードで綴る激動のトルコとあるように、この国と関係の深い12人を通して、トルコの近現代史を概観しようとする本だ。クリミヤ戦争に関係する”ナイチンゲール”、トロイ遺跡の発掘で知られる”シュリーマン”、フランス人作家の”ピエール・ロッティ”、日本人では山田寅次郎、乃木希典、大谷光瑞、芦田 均、橋本欣五郎が紹介されている。続いて、トロッキー(革命家)、アガサ・クリスティ(推理作家)、ブルーノタウト(建築家)、キケロ(スパイ)と続く。
アジアとヨーロッパを隔てるポスポラス海峡の両岸に広がるイスタンブールは、幾多の民族の興亡の歴史を繰り広げてきたところだけに、とても興味深く読めた。
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