mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

細谷広美 編著 「ペルーを知るための62章」 明石書店 を読んだ-

2009-03-21 20:10:42 | 読書


ペルーというと、マチュピチ遺跡・ナスカの地上絵・インカ・フジモリ大統領が思い浮かぶ程度だ。

しかし、ペルーへは100年も前に(1,899-1,923年)18,000人も日本人が移民として渡っていて、1,941年までに計33、000人になるという。
時は変わって、2,001年にはペールーから日本に滞在しているペルー人は50,000人を超えているという。

地球の反対側で行くだけで飛行機で20時間もかかる所へ、100年も前から移住していた人がいたというのが驚きだ。勿論、当時は船で行くわけだが何日かかったのだろうか。言葉も習慣も違う異国で、さぞ苦労の連続だったと思われる。

ペルーでインディオといわれる先住民は古モンゴロイドで、我々と同じに生まれたときは蒙古斑があるという。写真で見る彼らは、日本人あるいは中国人ととてもよく似ている。それもそのはず、大陸(北米とユーラシア大陸)が陸続きであった氷河期にアジアから渡ってきたのだという。

本書は、ペルーの全てが要領よく纏められていて、インカ文明とスペインによる征服、その後の混乱と現在までの政治・経済・文化(音楽・演劇・小説など)の状況が、とてもよく分かる。

各国がシリーズ化されているので、他のも読んでみたいと思う。とても良い本に巡り会えた思いだ。

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1 コメント

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Unknown (mitumine)
2009-03-24 10:05:03
勇気のある女性ですね。
アフリカの首狩り族に嫁いだ人もいたのを思い出しました。読まなかったのですが、本屋で見たことがあります。
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