先月安曇野ちひろ美術館を訪れた時に買い求めたもの。
私が「ちひろ」の絵に抱いていたのは、”なんとなくロマンチックな可愛い女の子の絵を描く人”という感想でしかなかった。
ところが、安曇野ちひろ美術館でその絵を鑑賞し、彼女の生涯を写真入りのパネルなどで読んでみてそんな単純な人ではない(自立した強い女性)というのが分かった。
そこで本書である。その後日本共産党の幹部となった著者と結ばれたのも戦前の経験に根ざした強い平和への願いがあって、当然の帰結ともいえる。
著者が、結婚後の24年間を回想したのが本書である。残念ながら55歳という若さで亡くなったのが残念だが、著者と結ばれ苦労しながらも自分の思う絵を描くことが出来たのは幸せだったのでは、と思う。
安曇野ちひろ美術館は、また機会をみて再訪したい。