mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

海堂 尊 著 「チーム・バチスタの栄光」 上・下 宝島社文庫 を読んだ

2008-12-23 21:12:01 | 読書


バチスタとは、拡張型心筋症に対する手術形式の一つ。

アメリカ帰りの桐生教授が東城大学でこのチームを組んで破竹の20数例無事故で成功。しかしその後、術中事故死の連続で、その原因解明が発端となる医療ミステリーで、息を継がせる間もない面白さ。

だが、犯人の造形が弱く、あのレクター博士(トーマス・ハリスの「羊たちの沈黙」など)に比べると、遠く及ばず何故犯罪に走ったのかも定かでないのが残念だ。

作者は医師で、これが初のミステリーだという。そして2005年の宝島社の「このミス」の大賞を受賞(全く知らなかった)。それは兎も角、医療ミステリーとして出色の出来だとは思う。

コメント (1)
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