mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

岩根圀和 著 「物語 スペインの歴史」 中公新書 を読んだ

2006-09-09 11:52:53 | 読書

                

 スペインは、8~15世紀はイスラム教が、その後はキリスト教が支配したが、その間の闘争は凄まじい。イスラム支配下では宗教の自由が認められていたが、キリスト支配となると、他の宗教は弾圧され、異端審問所の断罪、刑の執行は凄まじい。その様子の記述は、目を覆いたくなるほどだ。

 「太陽の没することのなき帝国」の名を欲しいままにしたこの国も、無敵艦隊がイギリスに敗れその後は斜陽の途をたどった。

 あの「ドン・キホーテ」の著者セルバンテスも一兵士となってトルコとのレパント海戦(1,571年)に出陣し負傷、その後の手当を受けていたメッシーナの病院から舟でスペインへ戻る途中、トルコの海賊に襲われ捕虜となって5年も過ごした。この間の記述がとても面白い。

これを読んで「ドン・キホーテ」を読みたくなり、早速購入(岩波文庫 全6冊)した。

コメント
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