スペインは、8~15世紀はイスラム教が、その後はキリスト教が支配したが、その間の闘争は凄まじい。イスラム支配下では宗教の自由が認められていたが、キリスト支配となると、他の宗教は弾圧され、異端審問所の断罪、刑の執行は凄まじい。その様子の記述は、目を覆いたくなるほどだ。
「太陽の没することのなき帝国」の名を欲しいままにしたこの国も、無敵艦隊がイギリスに敗れその後は斜陽の途をたどった。
あの「ドン・キホーテ」の著者セルバンテスも一兵士となってトルコとのレパント海戦(1,571年)に出陣し負傷、その後の手当を受けていたメッシーナの病院から舟でスペインへ戻る途中、トルコの海賊に襲われ捕虜となって5年も過ごした。この間の記述がとても面白い。
これを読んで「ドン・キホーテ」を読みたくなり、早速購入(岩波文庫 全6冊)した。
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