GW中、ゆっくりと図書館で過ごしたので、久しぶりに読書メモ。
第6回このミス大賞受賞作『禁断のパンダ』拓未 司:著
感想:神戸を舞台にフレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人『柴山幸太』が殺人事件に巻き込まれていくミステリーですが、読み進めていくうちに可愛らしいタイトル&表紙とのギャップが激しく、読み終えて『禁断』の意味に薄ら寒い気持ちになりました。
前半の美味しそうな料理の描写は素晴らしいのですが、ミステリーとしてはちょっとご都合主義かも。
帯に書かれている『美食ミステリー』という言葉とは裏腹に、暫く気持ちが悪くなりました。
にも関わらず、この作者がどんな作品を書いているのか興味が湧いて借りてきたのが『蜜蜂のデザート』と『虹色の皿』
『蜜蜂のデザート』は『禁断のパンダ』に続く作品ですが、今回は格段に読後感が良かったです。
食品アレルギーを上手く話しに盛り込みつつ、最後までうまくまとまっていて、デザート好きな方にはこちらのほうが気軽に読めてお勧め。
『虹色の皿』のあらすじはこちら。
内容(「BOOK」データベースより)
「皿に盛るのは僕自身」―トップシェフの言葉が人生を変えた!一流の料理人を目指して地元を離れ、大阪の調理師学校に入学した小西比呂。しかし、憧れの本間シェフが経営するフレンチレストランでは、想像をはるかに超えたハードな毎日が待っていた。洋介をはじめとする三人の個性的な仲間たちや、見た目はタイプだけど性格は苦手な「関西のおばちゃん」風の美穂に振り回されながら、仕事に恋に大忙しの比呂がたどりついた「自分らしい料理」とは。
このまんまの作品です(爆)
最後はちょっと甘い感じがありますが、主人公の成長物語と料理人の厳しさに感心します。
面白かったのは大倉宗裕さんの『小鳥を愛した容疑者』
福原警部補シリーズや落語シリーズも楽しく拝読しましたが、今回はどちらかと言えばTVドラマの『遺留捜査』を彷彿させます。ただし、容疑者の残した物は全てペット。
内容説明
鬼警部×動物オタク=動物満載奇天烈事件!捜査一課でならした鬼警部。事故後の復帰先は世にも不思議な部署だった……。動物マニアがその愛ゆえに引き起こす事件! 知られざる生態が事件解決のキーに!
もう一冊、今回借りてきた中で一番好きだったのは久綱さざれさんの『神話の島』でした。
内容(「BOOK」データベースより)
高校生の布津美涼は幼い頃、新興宗教に入信した両親と引き離された。その両親の死後、涼は、自分に妹がいたことを知らされる。早速涼は両親の終焉の地であり、妹が暮らす御乃呂島へ向かうが、そこで彼を待っていたのは疫病の恐怖と連続怪死事件だった!記紀神話が濃密な影を落とす島で進行する、焦燥と戦慄の六日間。涼と奇談収集の趣味を持つ大学院生・笹礼懐が辿り着いた結末とは―。第一回ムー伝奇ノベル大賞最優秀賞受賞の新鋭が満を持して放つ大作登場。
孤島物のミステリーという体裁ですが、中学生の遼君の健気さにホロリ。
日本の神話がベースになっていて、タイトルもピッタリ。
結末部分ではちょっと焦りましたが、作者の『ハーツ』という作品が伏線になっているようなので、そちらも是非読んでみたいです。
近藤史恵さんの『薔薇を拒む』は「アッ、こちら系でしたか。」という感じで、読むのは苦痛ではないのですが、ちょっと物足りなさが残りました。
その他数冊読みましたが、特に印象に残ってはいないので省略(汗;
また、図書館に行かなきゃ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/buta.gif)
第6回このミス大賞受賞作『禁断のパンダ』拓未 司:著
感想:神戸を舞台にフレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人『柴山幸太』が殺人事件に巻き込まれていくミステリーですが、読み進めていくうちに可愛らしいタイトル&表紙とのギャップが激しく、読み終えて『禁断』の意味に薄ら寒い気持ちになりました。
前半の美味しそうな料理の描写は素晴らしいのですが、ミステリーとしてはちょっとご都合主義かも。
帯に書かれている『美食ミステリー』という言葉とは裏腹に、暫く気持ちが悪くなりました。
にも関わらず、この作者がどんな作品を書いているのか興味が湧いて借りてきたのが『蜜蜂のデザート』と『虹色の皿』
『蜜蜂のデザート』は『禁断のパンダ』に続く作品ですが、今回は格段に読後感が良かったです。
食品アレルギーを上手く話しに盛り込みつつ、最後までうまくまとまっていて、デザート好きな方にはこちらのほうが気軽に読めてお勧め。
『虹色の皿』のあらすじはこちら。
内容(「BOOK」データベースより)
「皿に盛るのは僕自身」―トップシェフの言葉が人生を変えた!一流の料理人を目指して地元を離れ、大阪の調理師学校に入学した小西比呂。しかし、憧れの本間シェフが経営するフレンチレストランでは、想像をはるかに超えたハードな毎日が待っていた。洋介をはじめとする三人の個性的な仲間たちや、見た目はタイプだけど性格は苦手な「関西のおばちゃん」風の美穂に振り回されながら、仕事に恋に大忙しの比呂がたどりついた「自分らしい料理」とは。
このまんまの作品です(爆)
最後はちょっと甘い感じがありますが、主人公の成長物語と料理人の厳しさに感心します。
面白かったのは大倉宗裕さんの『小鳥を愛した容疑者』
福原警部補シリーズや落語シリーズも楽しく拝読しましたが、今回はどちらかと言えばTVドラマの『遺留捜査』を彷彿させます。ただし、容疑者の残した物は全てペット。
内容説明
鬼警部×動物オタク=動物満載奇天烈事件!捜査一課でならした鬼警部。事故後の復帰先は世にも不思議な部署だった……。動物マニアがその愛ゆえに引き起こす事件! 知られざる生態が事件解決のキーに!
もう一冊、今回借りてきた中で一番好きだったのは久綱さざれさんの『神話の島』でした。
内容(「BOOK」データベースより)
高校生の布津美涼は幼い頃、新興宗教に入信した両親と引き離された。その両親の死後、涼は、自分に妹がいたことを知らされる。早速涼は両親の終焉の地であり、妹が暮らす御乃呂島へ向かうが、そこで彼を待っていたのは疫病の恐怖と連続怪死事件だった!記紀神話が濃密な影を落とす島で進行する、焦燥と戦慄の六日間。涼と奇談収集の趣味を持つ大学院生・笹礼懐が辿り着いた結末とは―。第一回ムー伝奇ノベル大賞最優秀賞受賞の新鋭が満を持して放つ大作登場。
孤島物のミステリーという体裁ですが、中学生の遼君の健気さにホロリ。
日本の神話がベースになっていて、タイトルもピッタリ。
結末部分ではちょっと焦りましたが、作者の『ハーツ』という作品が伏線になっているようなので、そちらも是非読んでみたいです。
近藤史恵さんの『薔薇を拒む』は「アッ、こちら系でしたか。」という感じで、読むのは苦痛ではないのですが、ちょっと物足りなさが残りました。
その他数冊読みましたが、特に印象に残ってはいないので省略(汗;
また、図書館に行かなきゃ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/buta.gif)