土曜日は霙混じりの
だったので、『ラブリー・ボーン』を見に、有楽町へ行ってきました。
あらすじ↓
スージー・サーモンは、14歳のときに近所に住む男にトウモロコシ畑で襲われ、殺されてしまった。父は犯人捜しに明け暮れ、母は愛娘を守れなかった罪悪感に苦み、家を飛び出してしまった。スージーは天国にたどり着く。そこは何でも願いがかなう素敵な場所で、地上にいる家族や友達を見守れる。スージーは、自分の死でバラバラになってしまった家族のことを心配しながら、やり残したことを叶えたいと願うのだった…。
ラブリーボーン - goo 映画
感想(ネタばれしています)
レビューの評判がそれほど良くなかったので眠る気満々でしたが、主役のスージー(シアーシャ・ローナン)が魅力的で引き込まれました。
前半の犯人が計画を立てる様子やスージーを誘うシーンなど結構怖くドキドキ。
対照的にスージーが留まる天国と現世の狭間の世界が綺麗でした。(ちょっとクドイ感もありましたが・・・)
犯人役の不気味な演技がリアルで恐ろしかったです
みすみす証拠も隠されて帰っていく警察官は、人はいいのかも知れないけれど腹立たしかった
スージーの弟や妹がどんどん成長しスージーの年齢を追い越していく中、一人の子供がいなくなり、家族が壊れていく様子が切ないな~
お父さん、辛いのは判るけど、行動が過激すぎ。
『1973年、子供の誘拐は今ほど報道されなかった。』というスージーの一人称での語りに、昨年見た『チェンジリング』を思い出し、昔から同じような事件は沢山あったのかと気付かされ、遺族の愛情の深さ=喪失感の深さを考えさせられました。
日本にも『神隠し』という言葉があり、そこには色々な理由がありました。
そのうちのどれくらいがこういう犯罪だったのか。
子供を持つ人は余計怖く感じる事でしょう。
スージーのような目にあった人たち(犯人は他にも殺人を犯していました)に、もし来世があるならば、こんどは最期まで幸せな人生を送って欲しいです。
☆3つ。
予告を見て思っていたイメージとはかなり違いましたが、不思議と引き込まれる映画でした。
14歳の女の子らしく、現世で一番最後まで引きずっていた未練が「ファースト・キス」だったのが可愛い