穏やかに晴れて、暖かそうな朝だった。「ねえ、どこかへ行かない?」と、家に籠って外に出ようとしない私を気遣って、カミさんが声をかけてきた。「じゃー、名古屋市美術館のガウディ展に行ってみようか」と言う。卒業生の浅野定志君がフェイスブックに以前、「行って来た」と載せていたからだ。
今日は祝日だから、多少は混んでいるだろうと覚悟して出かけた。ところが駐車場へ入る前からズラリと車が並んでいる。「どうする?」と、運転手のカミさんが聞いて来る。「時間はたっぷりあるから、空くまで待てばいいじゃない」と答える。長い時間待ってやっと駐車し、公園に向かう。
子どもたちや家族連れがいっぱい遊んでいる。「ねえ、ちょっと、あれ、凄い行列だよ」と、カミさんが指さす。確かに入口の前に長い列ができ、最後尾という札を上げて職員が立っている。ここまで来て引き返すのは愚の骨頂、とにかく並べばいつか入場できる。
館内も人で溢れていたが、少しずつ動いて、見学できた。私は1999年の7月、カミさんとスペインを旅行し、建築中の「サグラダ・ファミリア聖堂」を見学、塔の上にもあがった。あまりにも高くて怖かった(下の写真)。また、ガウディが造ったという公園にも行った。
「まだ未完で、いつ完成できるのか分からない」とガイドが言う。スペイン人は意外に気が長いんだと思ったが、実際にどんな風に造っていったのか興味があった。今日、展覧会を観て、緻密な設計図を描いているのを知った。しかもガウディは独学で建築の勉強をしたとある。学校の図書館の本で学んだというから凄い。
展覧会に展示されている模型は、「この展覧会のために作られたのですか?」と係員に聞くと、「いろんなところで作られた物ですよ」とパンフを見せてくれた。今も昔も、大勢の人の協力が無ければ、後世に残すようなものは出来ないということかと納得した。
駐車場で並び、会場でも並ばれて見学されたのですね。
仕事を持ってる方なら日祝に行く事は仕方がないのですが、
我々の様な時間にある程度余裕のある人は平日に行くべきです
病み上がりの先生なら尚更です。
ガウディの凄さも、祝日の混み具合の凄さも実感された1日でしたね。
本当にお疲れ様でした、ゆっくりお休み下さい。