カミさんたちは誕生日会ゴルフに出かけた。朝まで雨が降っていたのに、出かける時は止んでしまい、またしても晴れ男の神通力を見せてもらった。せっかく車があるのだからと思い立って、岡崎美術博物館で行われている『ブリューゲルとバロックの巨匠』展を観に出かけた。ひとりで車の乗って出かけることはなかったので、実際に出てみるとやっぱり寂しいものがある。
岡崎市美術博物館は大きな公園の中の一角にあり、いつもユニークな展覧会を企画する。美術館は地下の方だが、建物から見える景色は素晴らしい。「レストランもメニューが豊富になっていいよ」と友だちが教えてくれたが、流石にひとりで入る気がしなかった。絵画は伝えるために書かれたから中世までは宗教画が多い。王侯や身分のたかい宗教家の肖像画は写真と同じ記録の意味が深い。ところが中世からは風俗画が生まれてくる。宗教改革で宗教と生活とが切り開かれたためだ。
特にスペインの支配下にあったオランダやベルギー、そしてプロテスタントの勢力下にあったドイツやフランス北部では生活を描く画家が出てきた。そんな時代の変化を見ることのできる展覧会であった。ここの美術館はほとんど黒一色の中で展示が行われている。落ち着いているし、見やすい。ところが今日は、併設されているミーテングルームでセミナーが開かれるようで、黒っぽい背広のいかにも経営者と思われる紳士が集まっていて、とても喧しかった。
カミさんたちが帰ってきた。これから反省会に私も参加するので、今日はここまで。
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