孫娘が息子を連れてやって来た。曾孫はもうすぐ1歳と5カ月になる。ひとりで歩けるようになって、ますます興味の幅が広がったようだ。以前はオモチャをカゴから出すことに夢中だったのに、今日見ていたら、出したオモチャを引き出しや壺に入れる作業に集中している。
中庭で遊んでいた時、保育園の園児ふたりが遊んでいるのが目に入ったらしいのに、ちょっと気にしながらも、ひとりでブランコをしたり、滑り台に登ったりしていた。園児のひとりが曾孫に近づいて、遊ぼうとするのだがなかなか打ち解けられない。
きれいなお姉さんに、「こんにちは」と声をかけられると、はにかんで母親の背に隠れてしまう。全く人見知りの無い子だったのに、美人を意識するようになったのだろうか。自分を庇護してくれる人が一番大切な人と、無意識のうちに感じているのに、そのうち母親以外の女性に興味を示すようになるのだろう。
曾孫の成長ばかりか、孫娘も大人になってきていた。珍しく孫娘とふたりだけでいる時間があっていろいろ話した。私がベトナム人に日本語を教えていた頃の話をした時、小児科の看護師の孫娘は、ベトナム人の子の看護に当たった時の話をしてくれた。
その2人目の赤ちゃんは内臓疾患があって、1年半しか生きられなかった。けれど、どうしても家族4人で暮らしたいと言うので、赤ちゃんの具合が安定した時、家に連れて帰っていた。ベトナム人夫婦は、「子どもは私たちが守る」という気持ちがとても強かったと言う。
とても生きられないと分かっていても、最後まで望みを持って育てる姿は感動的だったと話す。子どもを虐待したり、育児を放棄したり、そんなニュースが多い中、ベトナム人の家族思いを私たちは見倣うべきなのかも知れない。孫娘はいいお母さんになれると確信した。
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