特別定額給付金の申請書を投函してきた。コロナ禍で本当に困っている人がいるのに、我が家のような年金暮らしは、どこへも行かず家に籠っているからお金の支出も少ないはずだ。実はお金の出入りに私は全く無頓着だ。お金がない時も、さてどうしようとは思ったが、働けば何とかなるだろうくらいにしか思っていなかった。
給付金が入ったらどうしようか。洗濯機が古くなったので、「やたらに音がうるさいから買い替えようか」とカミさんに提案すると、「隣の部屋にクーラーを入れましょう。もちろん、あなたのお金で」と断言される。隣は娘たちが出て行って以来、ズーと空き家のままになっている。昨年、友だちのお姉さんらがアメリカから来訪された時に使ってもらった。
その時は冬だったので暖房器具は用意したが、夏休みに孫たちが泊まりたいと言い出したら、「クーラーが必要になる」と言う。「クーラーがあれば、仙台の次女一家に何時でも来てもらえるし、5歳の孫娘が来れば、小5の孫娘もきっと泊まりに来るわよ」と説得される。隣りは長女の物が置いてあるし、次女も使わなくなったからと物を送ってくるので、2部屋も倉庫代わりになっている。
これらの物がキレイに片付いたら、私はアトリエとして使うつもりでいたが、そんなことより宿泊場所として提供する方が現実的なのは確かだ。給付金はクーラー代金に当てよう。世の中の人はどんな風に使うつもりなのだろう。新聞の集金をしている知り合いの女性に、給付金の話をしたら、「ウチはダメ。住所は主人のところだから」と言う。
別居してひとり暮らしなので、「少しでもお金は欲しい。お前の分だと言って分けてくれるとは思えない」と嘆く。「もらえるお金なんだから、ちゃんと言わなくちゃー」と話すが、「もう、4年も何の連絡もない。そういう人なの」と肩を落とす。「だったら尚更、あなたの方から言わないと」と促すが、どうなることだろう。
写真は、夏姿になった今朝のルーフバルコニー。