ピンチヒッターで大学へ出かけた。3度目にもなると心得たものだ。今日は試験で、内容を見せてもらったが、多分、数学は勉強から離れた一般人では半分も解けないだろう。日頃の授業で真面目に聞いていれば、解答の数式が浮かんでくるだろうが、授業中は安眠の時間と心得ている学生には、どんなに時間が与えられても答えられない。
大学の数が多すぎる。学生数を膨れさせて安定した経営に執着する大学があっても不思議ではない。これから大学受験の相対的な人数が減ってくると、大学としてはどうしても生き残りを図らなければならないから、学生を奪い合う競争になるだろう。チラッと、加計学園の獣医学部新設の問題が頭をかすめる。
「加計学園の問題は文部省がアホであって、安倍首相に何のやましさもない」と言い切る評論家もいるが、国民の多くは疑念を抱いているから、国会で野党がどう切り込むかこそが問われているはずだ。学生たちを見ていると、随分のんびりと構えている。いずれはどこかに就職できて、バラ色の人生が待っているかのように思っている。
人生に希望が無ければ、誰も勉強などしないし、働きもしないだろう。億万長者になれるとは思わなくても、そこそこの人生が送れると望んでいるだろう。だから、景気をよくすると言う自民・公明の政府を支持する。他の国に負けるようなら、行き先不安だから、強い日本でいて欲しいと思う。
若者たちにチャチャを入れる気はないが、自分だけの幸せだけでなく、みんなで幸せをつかむためにはどういう社会がいいのか、考える時があってもいいのではないか。私たち先に生れた者が全員、そんなことを四六時中考えていた訳ではないが、時々でもそんなことを考えないと、地球は絶えられない時が来そうだ。