風もなく、シトシトと降る秋の雨。おかげでルーフバルコニーでの作業は中止だ。午前中は友だちが来て、マンションの自治会のことで話し合った。互いに負担し合うことでマンションの自治は成り立っている。だから組長は輪番制にしているし、組長の中から次年度の役員を選出している。役員のなり手がいないのは、自主という組織の宿命でもある。
それでも誰かが引き受け、役目を果たす。その順送りでやってきた。それが今、崩れているからどうしたらよいかという相談である。「なり手がない」ので、6年も同じ人が役職に就いている。長く引き受けてもらえることはありがたいことだが、逆に考えれば、その間に引き受ける人の数を減らしている。多くの住民がマンションの現実を見て知るには、一人でも多くの人が役員を経験する方がいい。
組長でもない私が口を出すことは、マンションの民主主義に横やりを入れることだ。どうしたらよいかについては組長が集まる会議で、心行くまで議論するのがいい。結論が出れば、みんなが協力するだろう。45年間、いい時もあればそうでない時もあったと思う。過度に期待したり、不平を言うべきではない。
トランプ大統領の訪日の際、反対デモは外国人しかなかった。韓国ではかなりの人が訪韓反対のデモや集会を行っている。トランプ大統領の言葉ひとつで、戦争に発展しかねないと心配しているからだ。北朝鮮と戦争が再開されれば、もちろん在韓米軍は被害を受けるだろうが、韓国は全土が戦場となるから、最も多くの犠牲者が出ることは確実だ。戦争で米軍が北朝鮮を制圧しても、死者は何百万人と予想されている。
世界から戦争の脅威がなくなると一番困るのはアメリカの軍需産業だろう。世界が平和になったなら、「緊張」を選挙の売りにして票集めをしてきた政治家は役目を失う。「平和を脅かすテロ集団」が彼らには必要なのだ。「最大限の圧力」と口で言うが、それで何を引き出すかは一切明らかにしていない。「曖昧」は政治家の常套手段だ。それが許されなくなる日はいつなのだろう。