いったいどうなってしまったのだろう。そう思えるほど今日も風が強い。夕方、家に帰るとルーフバルコニーに置いてある植木鉢がカラカラに乾いている。カミさんに「水やっておいてくれた?」と聞くと、「風が強かったので、夕方にやろうと思った」と言う。バルコニーに出てみると、植木鉢が3つ、風のためにひっくり返っていた。サルビアの苗床もオクラの鉢も乾き切っている。急いで水遣りをしようとしたけれど、寒くて立っていられない。慌ててジャンパーを着込み水遣りをするが、まるで冬に戻ったように風が冷たくて歯がガクガクする。
今朝も神社へ出かけたが、やはり風が強くて寒かった。それでも周りは大きな樹木に囲まれているので、それほど強い風が吹いているとは思わなかった。ただ、風の方向が時々変わるのか、つむじ風が吹いて砂が舞うことがあった。しかし今日は、私たちも神社の人たちも、嬉しい日となった。昨日、井戸掘りは完成し、水が出るところまで進んだ。電動ポンプを据付け、水が出るのも確認した。今日は仮の設定ではあるけれど、長時間にわたって水を汲み続けてみたところ、水質も水量も充分あった。思わず「やった。まず一安心」という気になった。
日本の神社は、神様に五穀豊穣と家内安全を願うと共に感謝する場である。日本人の主食である米は大切なもので、お田植え祭りはその願いを表している。そこで宮司は境内に水田を作り、米作りをしたいが水道水ではなく、境内から出た水で稲を育てたいと、私たちに井戸掘りを依頼された。長い時間がかかってしまったけれど、やっと約束の1本の井戸が完成した。そして2本目の井戸掘りに取り掛かったけれど、地下に大きな石があるのか、重機が悲鳴を上げ出した。慎重に何度も繰り返してゆっくりと掘り進めるが、突然、油圧ポンプから大量の油が噴出し、工事は中断した。
石を掘削することは出来る重機であるが、余りにも負荷がかかりすぎたのだ。すぐに修理は不可能というので、2本目の工事は来週に延ばすことにした。専門の業者もここでのトラブル続きに困り果てていたが、井戸掘りにトラブルは付き物と思っている私たちは気落ちはない。「とにかく水田のための井戸は完成したのだから」と慰め、「来週はきっとうまくいきますよ」と励ます。井戸掘りで食べているわけではないからそんなことが言えるけれど、それを生業としている業者にとっては出来れば短期間で終わりたかったはずだ。
私は4月22日から右肩がひどく痛むようになった。血圧は高く、顔や手が赤い。気持ちが悪いということはなかったが、肩が痛くて耐えられない状態だった。連休に次女夫婦と温泉に行く計画もあったから、何とかそれまでに肩の痛みだけでもなくしたいと思った。かかりつけの医院で薬をもらったところ、高かった血圧も5月3日には下がり、連休明けには肩の痛みもなくなった。ところが今度は胃が痛むようになった。井戸掘りばかりか、自分の身体がトラブル続きだった。重機は壊れてしまったが、私はそこまでには至っていない。1本の井戸が完成したように、自分では「やった」と思っているのだが‥。