しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

12月の草庭 (1)

2018-12-17 | 2024年・2018年の草庭

                         ↑ 2018/12/10 撮影… 12月の佇まい

 2018/12/10 撮影…コバノタツナミ

 〃…ダルマギク

 〃…シライトソウ

 〃…ダイモンジソウ

 〃…キランソウ

 〃…イソギク

 〃…カンギク

 〃…ノジギク

 〃…マツカゼソウ

 

 〃…ウグイスカグラ

 〃…サネカズラ

よく晴れた日中の
やさしく暖かい日差しに、
草花たちはほっとくつろいでいるように見えます。
紅葉の色も褪せて葉を落とすと、草庭は急に寒々としてきます。
気温が急に下がた10日は寒い一日でしが、
ユキザサやヤマシャクヤク・エヒメアヤメなどの芽が少し顔を出し、
タンポポやハマボッス・ハハコグサ・キランソウなどの葉がロゼット状に、
クロモジやシロモジ・トサミズキなどの雑木が花芽や冬芽を付けています。
もう新しい命が芽生え、じっと静かに春を待っています。
赤い実のセンリョウ・マンリョウ・ナンテン・アオハダ・モチ・クロガネモチなどが、
花の少ない冬の庭に色を添え、小鳥の来るのを待っています。
日没は早くなり、日が暮れると急に冷え込んで、徐々に冬らしくなります。
冬至を迎えると
朝夕の空気は身をきるように冷たく、
さびしい冬が、本格的に始まります。

草庭の12ヶ月も、最後の月になりました。
草庭12月の植物をなるべく多くご紹介いたしたく思います。
振り返ってみますと
自然農法を取り入れたいと考えていましたが、
雑草と上手に付き合うことはなかなか難しく、
どうしても雑草か気になって、抜いてしまうことがしばしばありました。
肥料はなるべく与えないように、
落ち葉の代わりに腐葉土をたっぷり撒きました。
殺虫剤は使わずに、木酢やナメクジにはバナナの皮、
根切り虫には糠を使用しました。
これからは植物と微生物との共生関係へ意識を向けて、
野山の自然な状態に近づけるような混植の形を
目指していきたいと思っています。

 

 草庭でのその他の句 ・・・・・・みなみ
・つくばひの水くもりゆく春の雪 
・春寒の花壇に今朝も歩み寄る
・春浅き草の名札を立て直す 
・ひょいと出て庭に落ち着く四温かな 
・山草の種をいただく養花天
・閂をはづす予後の手風光る
・庭を掃く箒の音もいつか秋 
・われを呼ぶ猫の声ふと秋の声
・黄落の孤(ひと)りの影を掃いてをり
・存分に咲きたかろうに秋黴雨 
・初時雨少しの草を取り終へて 
・竹箒に追ひつめられてゆく落葉
・はればれと朝つくばひの初氷
・現世の古りゆくものに雪兎 
・三寒や芽生えの前の鉢を買ふ
・植木屋の下見に来たる春隣

 

 * 12月の草庭 (2) へ続きます。

 


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