◉ 寒ごやし(かんごやし)
寒肥を皆やりにけり梅桜 ・・・・・ 高浜虚子 [虚子全集]
寒肥や花の少き枇杷の木に ・・・・・ 高野素十 [初鴉]
寒肥す反に二俵の麦なれど ・・・・・ 大野林火 [青水輪]
寒中に肥料を施すことをいいます。
田畑にもやりますが、多くは果樹や茶樹、庭木、草花などに施します。
この時期は植物も休眠しているので、施肥のさいに根を痛めてもそれほど影響がでません。
効果はすぐには現われませんが、植物の春先の活動に備えて土に肥料がゆっくり吸収され土になじみ、
春になって植物が活動を始めるころに効果が現れます。
肥料は、豆粕・油かす・糠・堆肥・ほしか、木灰、化学肥料など、遅く効力の現れるものを用います。
2022/01/19 撮影