しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

落葉 ( おちば ) <季> 三冬

2021-01-08 |  冬の草木・その他 の 俳句

◉ 名の木落葉 (なのきおちば)・落葉の雨 (おちばのあめ)・落葉の時雨 (おちばのしぐれ)・落葉 (らくよう)・落葉時 (おちばどき)・落葉期 (らくようき)・落葉風 (おちばかぜ)・落葉山 (おちばやま)・落葉掃く (おちばはく)・落葉掻く (おちばかく)・落葉籠 (おちばかご)・落葉焚く (おちばたく)・落葉焼く (おちばやく)・桜落葉 (さくらおちば)・朴落葉 (ほおおちば)・槶落葉 (くぬぎおちば)・柿落葉 (かきおちば)・栗落葉 (くりおちば)・榎落葉 (えのきおちば)

皂角子(さいかし)の実は其のままの落葉かな ・・・・・ 芭蕉 [続寒菊]
焚くほどは風がくれたるおち葉哉 ・・・・・ 一茶 [七番日記]
拾得は焚き寒山は掃く落葉 ・・・・・・ 芥川龍之介 [我鬼句抄補遺]

むさしのの空真青なる落葉かな ・・・・・ 水原秋櫻子 [葛飾]
ごうごうと楡の落葉の降るといふ ・・・・・ 高野素十 [野花集]

冬になるとあらゆる落葉樹は葉を落とします。
枝を離れて落ちる葉やすでに落ちた葉を落葉といいます。
桜落葉、柿落葉のように特定の木の名をつけて季語として用います。
音もなく静かにおちる落葉や風に舞いながらおちる落葉、
風に転がる落葉の音や地に散り敷いた落葉の香など、趣のある冬の景色です。
その美しさに哀れを重ねた落葉は詩情をそそります。
落葉を誘う風を「落葉風」、
落葉が雨のようにしきりに降るさまを「落葉雨」「落葉時雨」といいます。
落葉を掻き寄せて落葉籠にいれたり、焚火にしたります。

あたたかき音の立ちくる落葉踏む ・・・・・ みなみ



コメント (5)
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