ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

陶芸家、ひろすえたかこさんの素敵な作品が並ぶ「うつわhaku」。繊細な水滴を表現した器が魅力的

2021-01-23 | ものづくり

ある日、ミモロは、自転車で「相国寺」の東側の住宅地を走っていました。「あれ?ここなんだろ?」と、ペダルを止めてガラス窓を覗きます。


「器のお店?」と、中を見渡すミモロ。ここは、陶芸家 ひろすえたかこさんのアトリエ兼ショップです。

古い町家を改装し、白を基調にしたシンプルな造りのショップ。そこに淡い色の器たちの姿が…


「わ~素敵な色…やさしい感じで、なんか心和むね~」とミモロ。


「あれ~なんか不思議な器…表面に水滴がついてるみたい…」


そう、器の表面は、冷たいものを入れた時にできる細かな水滴が一面を覆っているのです。
そっと、触っても、もちろんその水滴は消えることはありません。


「わ~不思議~なんて素敵なんだろ?!」とミモロ。
「こんにちは~いらっしゃいませ~」とそんなミモロに声を掛けてくださったのは、ここのオーナーである陶芸家のひろすえたかこさん。


ひろすえさんは、京都市立銅駝美術工芸高校の陶芸科、京都精華大学美術学部造形学科陶芸科を卒業し、京都市立産業技術研究所陶磁器コース本科・専修課程を修了なさった方。「アサヒビール大山崎山荘美術館」「京都陶磁器会館」などで個展なども多数開催。東京や京都など国内有名百貨店などにも作品を送り出す、人気の陶芸家さんなのです。
また、テレビドラマなどでも俳優さんたちに陶芸指導をなさっています。

堀川五条の古いビルでショップを始めて10年。そのビルの老朽化に伴い移転し、ここ「相国寺」の東側、かつて西郷隆盛が私邸を構えた地に平成30年に新たなアトリエ兼ショップを始められたのです。

「すごく薄い器~。こういう風に作るのって、すごく難しいんだよね~」と何度か陶芸体験をしているミモロ。
その形の美しさは、もちろんですが、ともかく表面の雫、水滴を纏った姿の美しさに心惹かれます。

透明感のある本物の水滴のような表面だけでなく、白い器の表面には、まるで小さなパールが散りばめられたよう…。
ミモロは、不思議でなりません。


「あの~これどうやって生まれたんですか?」と尋ねます。
「いろいろな釉薬を試していて、ある日、出会ったんです。これは面白い…と思い、それから、その姿を定着、安定させるために、さらにいろいろ研究しました」と。
ショップの棚の下には、数千枚といわれる釉薬の研究のために焼いたタイルが保管されています。


陶芸は、まさに科学実験の積み重ね…独自のスタイルを創造するには、地道が研究と何度も試行錯誤を重ねなくてはなりません。

陶芸に関わる人でも、その人ならでは作風を確立するのは至難の技。陶芸作家として認められる存在になるのは、本当に一握りの人なのです。

「本当に素敵~あの~この水滴、洗っても取れないんですか?」とミモロ。

「はい、もちろん大丈夫ですよ~」とのこと。

「うつわhaku」というショップの名の通り、余白を大切にした器は、中に盛るものを水滴のような表面でいっそう新鮮に見せてくれます。
「ここに果物や水羊羹のせたら、すごく似合うね~お刺身もいいかも~」と器を見て、想像が膨らむミモロです。

さて、ショップの奥は、ひろすえさんの製作現場であると同時に、陶芸教室でもあるそう。

そこでは、成形、釉薬掛けなどを体験することが可能です。


「わ~ミモロもやってみたい~」と興味津々。

「これでご飯食べたい…」とまた別の素敵な器にも心惹かれるミモロです。


ショップの営業時間および陶芸教室の開催などに関しては、ホームページをご覧ください。
*「うつわhaku」京都市上京区上塔之段町469  075-211-0892 営業時間 12:00~17:00 火曜:土曜・日曜のみ営業




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