ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

[高辻 藪蕎麦」。創業100年。地元に愛される味わい。

2018-01-18 | グルメ

「なんかお腹空いちゃった~」とお友達のところに向かおうと、堀川高辻通付近を歩いていたミモロ。「でも、もう15時過ぎだし、この辺り、あんまり来たことないし…」と、空いたお腹を抑えながらトボトボ歩いていたとき・・・。「あ、お蕎麦屋さんがある~」と、白い暖簾がかかるお店を見つけました。
「藪蕎麦だって~」

ミモロでも初めてのお店に入るのは、勇気がいるもの。ましてお店の中が見えないところはなおさらです。
「でも、なかなか趣ある建物で、歴史感じる~。それに藪蕎麦って、東京の藪蕎麦と関係あるのかなぁ~」とお店の前であれこれ推察。「でも、なんかおいしそう…入ってみよう~」と。ミモロの感は鋭いはず…。

「ごめんください~あの~今いいですか?」と暖簾をくぐり店内へ。
「へえ~古い感じが素敵~」と店内をきょろきょろ。
「はい、どうぞ~好きなお席に・・・」
とお店の方。15時過ぎという時間、店内には、ミモロのほかに、常連さんの姿が。
「どれにしようかな~」とお品書きを見ながら悩むミモロ。「どうぞゆっくり選んでください~」と。
「あの~肉多カレーそば(950円)お願いします」とミモロ。いつもは、初めてのお店では、キツネそばを注文するのに、なぜかこの日は、カレーが食べたくなったミモロでした。

注文の品が出来上がるまで、ミモロは、お店の中をウロウロと。
  
「あの~このお店、昔からあるんですか?」とお店の方に伺います。「僕で4代目。今年で100年になるんですよ」と。なんでもひいおじいさまの時代に創業。昔、東京の「藪蕎麦」にいた人の元で蕎麦をならったのだとか。このお店は、おじいさまの代に作り、以来、地元の人たちに愛されて今日に。なかなか凝った造りの店内です。

「はい、お待ちどうさまです~」と、ミモロの前に肉多カレーそばが運ばれました。
たっぷりかかったカレー。中にはお肉がいっぱい。「ちょっと大きすぎるかな~」と思うミモロ。
でも、香ばしいカレーの香りがミモロの鼻を刺激、食欲もさらに刺激されたよう。
「いただきま~す」
食べ始めは、ドロドロした重い感じのカレーが、食べ進めるごとに、さらりとしてきます。だしの甘味すら感じられ、実に円やかなお味。
「美味しい~」おそばは茶そば。
「おそばの味は、キツネの方が味わえたかも…次はそれにしよう~。でも美味しい~」と、食べきれないと思っていたのに、あっさり完食。「なんか体中温かくなっちゃった~」と、額には汗も滲みます。

「美味しかったで~す。ご馳走さま~」ミモロがあいさつしたのは、奥にいらした3代目。
「どうしてカレー、サラサラになるんですか?」と質問。「う~どうしてでしょうね~。つゆと混ざってくるんでしょうね~」「そうか、おつゆも美味しいんだ~。藪蕎麦って東京で行ったことあります」とミモロ。

「僕もずっと東京で仕事してたんですよ~」とご主人。なんとカメラマンをなさっていたそう。
ミモロも親しい出版社にも所属なさって、京都に戻られてからしばらく京都在住のカメラマンとして活躍なさったそう。しばし写真や出版社の話で盛り上がるふたり。

「今は、蕎麦やのおやじです…」という3代目。

近年周囲には、次々にマンションが…。「子供のころは、堀川から西側は、畑でね。よく野球したり遊んだもんです」と。昔は、堀川沿いには、染物屋さんが多く、川で染めの仕事をしていたのだとか。店の前の通りもいろいろな商店があったそう。また当時は深夜まで作業をする職人さんが多くいて、夜中でもそばの注文があり、出前にも忙しかったのだとか。「今は、18時に店閉めますけどね~」と。

そんな職人さんも激減。でもこの店を贔屓にする常連さんは今もたくさん。

「また、いらしてくださいね~」と奥から奥様も。「はい、またお邪魔します~」とミモロ。
「う~お腹いっぱい~。体もポカポカだもんね~」


「今度、キツネでしょ。それから鴨せいろも食べたいな~」と思うミモロ。
 
「バイバイ~またね~」とご主人に手を振るミモロでした。また行きたくなるお店が増えました。


*「高辻 藪蕎麦」京都市下京区鷹辻通猪熊町314 11:00~18:00 土曜~15:00 日曜・祝日休み   075-841-3076



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