ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ものづくりの現場を見学。「東山職人弾丸ツアー6」で、さまざまな剥製をつくる「坂本剥製製作所」へ

2014-11-12 | ものづくり

「わー楽しみだな~」と、11月8日に、張り切って東山区役所へ出かけたミモロ。その日は、東山区でものづくりをする職人さんの工房を見学するツアーが行われるんです。題して「東山職人弾丸ツアー」。約3時間で、3軒の工房を訪ねる。まさに弾丸ツアーです。主催は、手しごと職人のまち東山再発見プロジェクト。五条坂・茶わん坂ネットワークが協力しています。ガイドなど実施するのは、京都造形芸術大学の学生さんです。そして東山区役所の方も協力します。
  
まずは、区役所で、説明を受けます。今回のツアーは、5ルート。陶芸、畳、桶、漆器など、日頃は入ることができない職人さんの工房を巡ります。
ミモロが参加するのは、「伝統ルート」剥製製作所、すだれの工房、和菓子屋さんの3軒を巡ります。
まずは、「坂本はくせい製作所」からスタートです。
 
「剥製だって~。ちょっとドキドキしちゃう」と、他の参加者より、緊張気味のネコのミモロ。実は、この製作所は、以前に前を通ったことがあり、興味を抱いていたところです。家が連なる一角に、大きな象の頭蓋骨が飾られています。
普通の住宅のような玄関を入ると、いきなり、大きなハリネズミや蛇の骨格、水鳥の剥製がお出迎え。
  
「なんか生きてるみたい…」表情豊かな剥製です。

工房の中に入ると、そこはワンダーランド。製作途中の剥製や骨格がいたるところに置かれています。
 
はじめに剥製について、坂本博志さんにお話しを伺います。
 「坂本剥製製作所」は、日本を代表する剥製工房。博物館や大学などの依頼で、貴重な生物の剥製や骨格標本を製作しています。その技術は、坂本式と呼ばれ、動物などのイキイキとした姿を捉えたもの。小さな生物からクジラまで、さまざまな種類の生物に対処する、優れた技術を持っています。

机の上には、いままで作った剥製の資料などが…。
 
忠犬ハチ公の剥製もここが製作したそうです。「上野動物園のパンダも剥製にしたんだって…」と驚くミモロ。

「わー細かい…」小動物の骨格を組み立てるところを見学させてもらいました。
 
どの骨をどんな角度で組み立てるのか、さすがベテランの職人さん、すべて熟知されています。


工房の中には、製作中の剥製がいろいろ。

なかでもミモロが、一番気になったのは、ラッコの親子です。水族館からの依頼のものだそう。

お腹の上に赤ちゃんラッコが乗っています。「かわいい赤ちゃん…」
「ママといっしょでいいなぁ~」と羨ましそう。
その時、ラッコのママが、「いらっしゃ…抱っこしてあげましょう…」とミモロに。


「え~ホント?」とミモロは、赤ちゃんに代わって、ママラッコの上へ。
ママラッコは、やさしくミモロを胸に抱きます…。

次に赤ちゃんと同じように、お腹の上に…。「わーフワフワ…」としばらくママラッコのお腹を体験します。

ラッコの毛皮は、とてもソフト。水族館では、絶対に触れることができないラッコに、なんと触らせていただきました。
昔、ラッコは、その美しい毛皮から、コートなどにするために乱獲された時期があります。本当になめらかでフワフワの毛皮…。
水族館では、水にぬれているので、その色も暗めですが、ライトグレーの美しい色。
「ラッコってフワフワなんだ~」と、初めて知ったミモロです。さぁ、ミモロ、赤ちゃんラッコにママのお腹を返しましょ。
「うん…」と、名残惜しそうに、ママラッコから離れるミモロです。

工房の中に大きな筒状のものが…「これなんだろ?」と、ミモロは、そばへ。
これは、象の足。「わー大きんだ~」とミモロはビックリ。

他にもいろいろな動物や鳥などの剥製や骨格を見学しました。
  

剥製は、絶滅危惧種など、地球上から消えゆく動物たちの姿を未来に留めたり、生態を観察するために製作される貴重な資料です。
剥製の製作は、海外でも盛んですが、哺乳類、魚類、鳥類、爬虫類など、それぞれ専門が分かれていて、ここ「坂本剥製製作所」のようにオールラウンドで、さまざまな剥製を作れるところはないそう。

昔、お金持ちの家の象徴に、虎や鹿の剥製などが飾られていたことも…。今、剥製を家に飾る人は少なくなっています。ここでは、個人の依頼は受けていません。学術研究や資料のための剥製だけを製作しています。

「いろいろ見せていただきありがとうございます」とお礼を…。「ミモロちゃんも頑張ってくださいねー」


「京都って、伝統工芸の技術だけじゃないんだ~。いろんな技術をもっている職人さんがいるんだね~」とミモロ。

「すごく貴重な体験しちゃった~」と、うれしそう。
ママラッコの柔らかな毛皮が、いつまでも忘れられないミモロです。

「さぁ、次の工房に行きますよ…」との声で、参加者の皆さんと一緒に次のすだれの工房へと移動しました。



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3 コメント

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Unknown (【京都森勝】)
2014-11-13 09:25:52
あれ~、ミモロちゃんも職人ツアーに参加していたんですね。
私も当日、午前午後と参加していましたが、コースが違いましたね。
私は午前は道具コースで午後は手技コースでした。
いずれ、ご一緒できればうれしいです。
返信する
Unknown (【京都森勝】)
2014-11-13 09:28:55
追記
そうそう、午後のコースで包丁研ぎを見学しました。
そこにある、研ぎ待ちの包丁のほとんどが「有次」でした。

職人さん曰く
「有次さんの包丁は固いので、家庭で研ぐのは難しいとの事」
返信する
え~一緒だったんだ~ (mimoro)
2014-11-13 13:54:56
わー一緒だったのに、わからなかったね~。
おかしいなぁ~ミモロ目立つのに…。
次回は、一緒のルートだと楽しいね!
「伝統ルート」もすごく面白かったです。
ラッコに触れて大感激でした~。

「有次」さんの包丁って、そうなんだー
ミモロ、りっぱな砥石は持ってるんだけど、
コワくて砥げないの~

また、会いたいね~。ミモロスペシャルの要望多いです。
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