ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

りっぱな雛飾りに感激!「平野の家 わざ永々棟」の春季特別展「桃花の節」。女の子の「ひな茶会」にも

2012-02-26 | かわいい

2月25日~3月31日に開催される、北野天満宮の近所にある素敵な町家「平野の家 わざ永々棟」での春季特別展「桃花の節ーひいな遊びー」

「初日の今日は、子供たちによる点前とお運びが行われる『ひな茶会』があるから、ミモロちゃん、ぜひ来てください」とお誘いを受け、張り切って振袖姿で出かけます。

この時期、「平野の家 わざ永々棟」では、「高津古文化会館」所蔵の大型の享保雛や次郎左衛門雛、雅な有職雛や古今雛など、江戸時代の歴史あるお雛様がお座敷に飾られます。

美術館や博物館などで見るのとは異なり、りっぱなお座敷に飾られた雛たちは、いっそう優美で、趣もいっそう。ミモロも、次々に見事なお雛様を拝見。「こんなに近くで、素晴らしお雛様に会えるなんて感激!」

1階には、京都の丸屋五世大木平蔵作の壇飾りが、市松人形たちと一緒に、お座敷いっぱいに飾られています。
「わーさすが京都のお雛飾りは、本当にりっぱ!みんないいお顔のお雛様や人形だねぇー」と、うっとり眺めるミモロです。

さて、この日は、「平野の家 わざ永々棟」で毎月、茶道を習っている小学生などによるお点前とお運びが行われる「ひな茶会」が開催されました。

その日すでにお点前などを行った振袖姿の可愛らしいお嬢様たちが、今度は、お客様として、お茶室に。
ミモロも、お仲間に入れていただくことに。


「ミモロちゃん、足しびれない?大丈夫?」との気づかいも。
「なんか緊張しちゃう…」とミモロは、ドキドキ。

いよいよお点前がはじまります。まずはお菓子をいただきます。

その日用意されたお菓子は、お雛祭りにふさわしい、それは可愛らしいご趣向が。


上七軒の有職菓子の「老松」による、雛祭りの和菓子「ひちきり」と、ひなあられのような風情のお菓子が、朱塗りの小さなお敷きの上に、ちょこんと乗って登場しました。


ちなみに雛菓子の「ひちきり」は、生地の一部を引きちぎって作ることから、この名がついたと伝えられます。形は、「阿古屋(あこや)貝」を見立てたもので、子宝に恵まれるように…との願いをこめた雛菓子です。京都では、室町時代の後期に、すでに作られていたとか。

雛菓子の特徴は、すべてが小さく可愛らしいこと。「ひちきり」も通常のお菓子の半分ほどのサイズ。よもぎの香りが漂う春らしい和菓子です。


ミモロは、お点前を拝見しながら、お菓子をいただきます。

「子供のころから、茶道をたしなむなんて、さすが京都の子供たち…」と、とても美しい所作に驚きます。

お客様のお嬢様たちのマネをしながら、お茶をいただくミモロです。

お点前が、終わり、お道具拝見。
この日のご正客のお茶碗は、なんと民芸運動の立役者、益子焼の濱田庄司作の小ぶりの茶碗。博物館ものの器に、ミモロは大感激!

最後に、お軸の拝見も。
床の間には、お雛様の掛け軸と、桃の花が飾られ、雛祭り風情も満点。

「去年のお雛祭りは、東京でお友達と小さなお雛様でお祝いして、すごく楽しかったけれど、今年のお雛祭りは、すごく豪華だねぇー」とミモロ。

晴れ着姿の可愛らしいお嬢様たちは、まるでお雛様のような愛らしさ。「ミモロちゃんに会えて、うれしい!」という言葉に、ちょっと照れながらも、すごくうれしいミモロです。

子供の頃に、こういう雛祭りが経験できるのは、素晴らしいこと。そばにいらっしゃった親御さんたちも、お嬢様たちの様子を目をほそめて見ていました。日本の伝統の御節句を守ることって、とても心が豊かになることだと実感しました。

「女の子に生まれてよかったー」と、美味しいお菓子をいただいたミモロ。すてきな1日を過ごしました。

*「平野の家 わざ永々棟」の春季特別展は、2月25日から3月31日まで、詳しくは、ホームページで。3月24日16:00~18:00には、高津古文化会館 学芸部長雨宮六途子先生による「ひなさまの話」という文化講座が開催されます。定員30名(先着順にて締切) 参加費用:2000円(茶菓付・入場料込)お申込みは、お電話またはFAXで。電話075-462-0014 FAX:075-462-0114


人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね。ミモロ

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 800mのアーケードが続く... | トップ | 雅な京繍(きょうぬい)の世... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さすが!京都♡ (ゆりママ)
2012-02-26 12:04:26
雅ですねこういう環境の中で育てば私の人生、もう少し違ったかも(^^;

いえいえ、人間の品性はそう簡単に変わるものではないとは、よーーく分かっていますけどね...それでも愚痴のひとつもこぼしたくなります

着物は良いですよね日本人が一番綺麗に見える姿だと思います!私もはまった時期もございますが、今は強者どもの夢の後←←←何のこっちゃ><

タンスの肥やしです→→ずっと仕舞っておけば石油になるかしらん→→なりませんよね(==;
ついでに、おひな様もタンスの肥やしです(^^;→→はい!罰が当たっております(苦笑)

ミモロちゃんはこの轍を踏まないように!頑張ってね

返信する
ミモロもお雛様飾ります。 (mimoro)
2012-02-26 15:40:58
京都でみるお雛様は、みんなりっぱ!ミモロのは、小さいけど大好きだから、今年も飾ります。お着物もたまに、着ないと着方忘れちゃいますよ。ミモロは、1枚しかお着物もってないけど…。また作ろうっと。
返信する
Unknown (k.y)
2012-02-26 20:15:12
雅ですね、こういう環境の中では、私の人生も違ったかも・・・。
少なくとも、ひとりのり突っ込みしている人生はおくっていないと思います。

ミモロちんも、ひな壇の一番上で、お内裏様の横に並んでみてもよかったのでは。
この雰囲気ではムリですかね。お雛様の立場もあるだろうし(三角関係?)。

前回から「ミモロちん」と勝手に呼ばせてもらっていますが、
馴れ馴れしくも、よそよそしくもない呼び名というのは、案外と難しいですね。

「ちん」というのも、仏壇を拝んでいるみたいとか、電子レンジみたいとか言われそうです。
また、中には、想像力を変に膨らませる人がいるかもしれません。
ま、膨らみやすいものなのでしょうけど。(想像力の話です、ゆりママさん)

ならば、「ん」の前の「ち」で止めて(便秘にならないようにして下さい)、
「ミモロっち」と言うのは、どうでしょうか(なんか、ダメっぽい気がする)

「ゆりママっち」というのは、避けるべきです。
年をとると、ゆりばばっちとなり、「バッチィ」い感じになります。(百年後の話です)
やっぱり、今のゆりママがいい。(高得点ゲット)

小さい頃から、かっけっこは遅かったのですが、食べるのは早かった。これは早食系でしょうかね。

返信する
??? (ゆりママ)
2012-02-26 22:11:33
お雛様を仕舞い込みすぎたせいでしょうか(最後に飾ったのが何時だったか...もう定かではございません)→→別に物忘れが激しくなった訳ではありません(^皿^;あしからず。

のり突っ込みが大好きな私自己完結型なんでしょうね。k.y様もひょっとして同じタイプとお見受けしたのですが(笑)まあ同病相哀れむといったところでしょうか...つい突っ込みたくなりました(下ネタではございません)

本当に可愛いミモロちゃんのブログで何しているんだかごめんあそばせ

こんな変な読者ばかりかと顰蹙を買いそうなので、今宵はこの辺で失礼致します。
返信する
どうぞ・・・ (mimoro)
2012-02-27 00:47:30
ゆりママさん、KYさん、ミモロのブログでの会話、ミモロも楽しんでます。これからものり突っ込みで…フフ、面白い…
返信する

コメントを投稿

かわいい」カテゴリの最新記事